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【アスタナ内紛】コンタドールが語るランスとの確執。監督よりも権力を持ちチームを支配し、コンタドールを恫喝&嫌がらせ?

2009年ツール・ド・フランスにおけるアルベルト・コンタドールとランス・アームストロングとのチーム内の対立の詳細

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ロードレースファンならば覚えているであろう、堕ちた英雄にしてキング・オブ・ドーピングの暴君ランス・アームストロングが引退からロードレースに復帰した当時のことを。

このランスの復帰はメディアと世間を狂乱の渦に巻き込んだ。

コンタドールが語る、当時のランスの言動と対立



ランスの復帰先はチームアスタナ。そこにはすでに新しい若き絶対王者、全盛期のアルベルト・コンタドールがいた。

ただでさえ、当時のサッカー選手・メジャーリーグの選手以上の年俸を稼ぎ世界的スターとなっていた元絶対王者の現役復帰という点でも大騒ぎなのに、同じチーム内で新旧の絶対王者が存在する点でチーム内での内紛を容易に想像できる点でも恰好の大衆の話題となった。

そして今回、アルベルト・コンタドールはランスが復帰した2009年のツール・ド・フランスについて、当時のアスタナ内部の暴君ランスの様子や、自身とランスとの確執について、スペイン人Youtuberのalentí Sanjuanと語る。

情報源:Alberto Contador claims Lance Armstrong said, ‘Don’t f*ck me’ during 2009 Tour de France

その動画がこちら。



まず、この年(2009年)のツールのコンタドールには何がなんでも勝ちたいという想いがあった。というのも2008年にアスタナに移籍するも、その年の2008ツールには出場できなかったから。チームごと参加が禁止された。

なぜなら、2007年にチームメイトのアレクサンダー・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov)のドーピング事件が発覚。同時に大規模なドーピング捜査が行われていたから。せっかくアスタナに移籍したのにチームは参加禁止となった。

なので、2009年ツールにかける気持ちは強かった。

さて、情報源記事によるとこの動画では、次のようなことが語られている。

まず2009年ツールが始まる前に二人が話し合ったとき、ランスは次のように述べたらしい。

‘For me It is better that you win the Tour than I win’.



訳「ワシが優勝するより、コンタドールお前が優勝するほうがええやろ」

えらく殊勝なこと言ってますね・・・・・・(フラグ)

ところが(?)、ツールの初日のモナコでの個人タイムトライアルの前日にランスは次のようにTwitterに投稿。

“Tomorrow in the time trial we will see who is the leader.”



訳「明日になれば誰がエースかわかるやろ」

この発言の裏では、ある陰謀が進んでいた。なんと、コンタドールが信頼を寄せていたメカニックがチームからツールへの帯同を許されなかった。あっ…(察し

加えてさらなる嫌がらせ(?)がコンタドールを襲う。タイムトライアルといえばディスクホイール。しかし、アスタナはツール初日用のディスクホイールは2枚しか用意しておらず、当然それはランスだけのものだった。

そこでコンタドールは、アスタナと同じタイプのディスクホイールを持っていたチーム・ミルラム(懐かしい)と話をつけて、ディスクホイールを自腹で購入。

また同ツールの第9ステージ後についてのランスとの喧嘩も暴露。

そのステージでは山岳のアンドラ・アルカリスでコンタドールが一人アタック。プロトンからもチームからも抜け出し、ランスとの秒差を奪い、その時点で総合2位に躍り出た。このステージ後のチームバスでランスは、コンタドールに対して「チームの作戦を守れや」と非難を浴びせた。

しかし、これに対してコンタドールは反論。曰く、

“If you want respect, you have to be the first to give it. You’ve found fault with me since the start of the year, as well as with the rest of the team.”



訳「敬意を払ってほしかったら、まずお前が俺に敬意を払えや。お前今年の初めからずっとワシの批判ばかりしとるやんけ。チームメイトも同様や」

この反論にランスは激怒。

ランス「コンタドール以外、全員バスを降りろ!」

そしてコンタドールと二人きりになり、

ランス「なめるなよ!クソガキが!」

と恫喝を加えたもよう。

これらから察することができるのは、当時のチームマネージャーであったヨハン・ブリュイネールよりもランスが圧倒的に強い権力を持っていたこと。おそらくチームの金脈をランスが握っていたのだろう。監督としては辣腕と知られるヨハンよりも一選手であったランスのほうがずっとチームを支配していたということ。作戦もランスとの相談のもとで、ランスのために策定されていたんやろね。

なお、このツール期間中(第18ステージぐらいだったか)にランスは、完全に自分自身のためのチーム「レディオシャック」の創設を発表している。また、この年のツールには日本人選手として新城幸也と別府史之が参戦していたので当時の興奮を覚えてる人は多いと思う。

2009ツールのハイライト



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2 comentarii

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