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以前、過去記事で「今年でチーム「CCC Team」消滅か。ついに新コロがワールドツアーチームの存続問題に波及。」というネタを紹介した。(→「今年でチーム「CCC Team」消滅か。ついに新コロがワールドツアーチームの存続問題に波及。」)
チームCCC消滅の可能性の背景にあるのは、新コロ助のせいでチームCCCのタイトルスポンサーであるCCC社の経営状況が厳しくなっていること。
そして今回CCC社の2020年第1四半期(1月~3月)までの決算の具体的な数字がポーランドのメディアbankier.plで報道された。
リンク→bankier.pl, “Grupa CCC miała w I kw. 2020 r. 340 mln zł straty netto j.d“
これによると、2020年第1四半期は87億円以上の損失。そして株価の急落も。
これにより同社の体力は急減。様々なコストカットの実行が急務となっている。従業員には給料を現金で支払わなければならないが、同社から現金がなくなりつつあるのかもしれない。
株価が急落すると、株を担保にして融資を受けるのも難しくなる。すでに株を担保に融資を受けているのであれば、担保価値の減少により、その埋め合わせをする追加の担保が要求される可能性もある。そうなれば、ますます自由に処分できる財産が減り、現金を手に入れるチャンスも減る。負のスパイラル。
どんなに決算上の数字で黒字であったとしても、現金が手元になければ倒産する。黒字か赤字は倒産とは直接関係にない。それが現実。
この点、日本企業はアベノミクス(のおかげかどうかは別として)の期間中、株価の上では好況に沸いていたが、設備投資もロクにせず、株主へも還元せず、社員の給与も上げずに内部留保にせっせと精を出してきたので、コロナ禍でも安心感があると思う人も多いだろう。
しかし、その内部留保の内容はというと、現金よりも実は非現金、つまり他社の株などの金融商品だったりが多い。そして日銀による大規模なインチキ・・・介入によりなんとか株価は下支えされているものの、大きく下落しているのも確か。
日本企業でも内部留保の価値が目減りし、容易に現金化できない状況となっている。株価が下がっているからといって、企業が保有する株を市場で売れば、個人とちがって大規模な売りとなるだけに、今度はさらに株の値段がさがる。市場への供給が増えれば価格は下がる。自明のことである。売りたくても売れないのである。売ればうるほど価格が下がる。
ようするに内部留保が現金だけならば問題ないが、日本企業でも内部留保で大量の現金を保有してるのはそんなに多くない。よって、内部留保に励んできた日本企業のほうが安心かというと、そんな単純な話ではない。
また、もし各企業が現金を必要とする度合いが多くなれば、銀行の口座から現金が消える。銀行はそもそも少量(いうても大量やけど)の現金しか保有していない。つまり銀行から現金が消える。
これは、かつてあったいわゆる「取り付け騒ぎ」が起こる可能性もある。みんな、預金を下ろそうと必死になって銀行につめかけるやつ。まぁ、今は日銀から膨大な円が市場に放出されてるから、そんなことは起こらへんやろうけど。
あれ?なんの話やったっけ。あぁそうそう、なのでチームCCCからスポンサーであるCCC社が今年限りで消える可能性は十分あるよ、という話やね。
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