ランス・アームストロングが初めてドーピングしたのは何歳か
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今月24日と25日と2日連続で、米国のスポーツ専門チャンネル(メディア)のESPN(Entertainment and Sports Programming Network)にて、ランス・アームストロングのドキュメンタリー番組が放送される。ESPNはあのウォルト・ディズニーグループの傘下である。2部構成となっている。
そこで、ランスがドーピングの過去やこれまで公開していなかった事実を述べる。
情報源: Lance Armstrong reveals he first doped aged 21 in new documentary
ランスの初体験
情報源記事では、ランスは何歳のときに初めてドーピングをしたかを告白している。
“Wow straight into that. I was probably 21.”
訳「ぶっちゃけ、たぶん21歳のときやな」
その当時はランスのプロ転向1年目のシーズンで、1992年。プロ1年目から使っていたということか。
その翌年にはツール・ド・フランスで活躍し、そしてなんと世界選手権ロードレースで優勝。プロ2年目で世界王者となっている。
当時使っていたオクスリ(意味深)はコルチゾン。しかし、のちにEPO(エリスロポエチン)をメインに使うようになっていったと語る。
その使用薬剤の変化、EPOの効果についてこう語る。
“We had already been dabbling in low octane cortisone, or whatever was around, but EPO was a whole other level. The performance benefits were so great that the sport went from low-octane doping, which always existed, to this high-octane rocket fuel. That was the decision we had to make.”
訳「当時すでにロードレース界はみんな低オクタンのコルチゾンに手を出したり、他にもいろいろやってたが、EPOは別次元の効果があった。その効果は絶大で、選手はみんな既存の低オクタンの薬を使うドーピングから、高オクタンの爆発的なパワーを得られるドーピングへ乗り移ったわけ。それがプロトンが選択した世界やった」
ここで登場するオクタンとは炭素を8個持つ飽和炭化水素の呼称である。石油中に含まれるもの。
そう、いわゆる「ハイオク」とは「ハイ・オクタン」のことである。レギュラーよりハイオクのほうが値段が高いのは、ハイオクのほうが車に障害が起こりにくい。
ランスの言葉中にある低オクタン、高オクタンとうい用語はいわゆる車のエンジンやガソリンそのものの話ではなく、あくまで「ドーピングとして効果が高い」という意味での「オクタン」という言葉の使用であろう。
また着目したいのが、主語である。アイではなく、ウイである。「I」(私=ランスだけ)ではなく、「We」(我々)となっている。
ようするにみんなやってたと言いたいわけやね。