新展開となるか?2017ツールのドーピング検査をやり直しへ
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ロードレースファンにはおなじみベルギー紙Nieuwsblad。それが伝えるところによると、UCIが2017年ツール・ド・フランスのドーピングサンプルについて再検査をするよう求めたとのこと。一体どういうことか?
この記事によると、事の発端は去年からレース界を賑わせたオーストリア当局とドイツ当局が協力して主導した国際的ドーピング捜査であるOperation Aderlass。これまでもこれに関係する記事は書いてきた。たとえば、「【悲報】自転車界でドーピングが急増」、「2014年以来最悪。今年はこれまでよりもドーピングが多い。自転車業界よりもドーピングが多いスポーツは?」など。
このドーピング捜査はもともとスキーの選手を対象にしたものだったが、捜査の過程で多くの自転車選手もターゲットとして浮上し、摘発された。その結果実際にこれまで何人ものプロ選手がレース禁止処分を受けるに至っている。
そして今回、2017年のツールで採取されたドーピングテスト用のサンプルを再び検査するよう求められたのは、Operation Aderlassで欧州された薬物の中に、これまでのドーピング判定テストでは発見することができない新しい物質を使い作られたものが存在していたから。つまり、新種のオクスリが混ざっていた。
この新しいオクスリについての情報はまだ判明していないが、それに含有される新物質はもともとアメリカで生み出されたものだと考えられているもよう。
2017年のツールでも、当時のドーピングテストでは発見できないこの新種の物質が使われていた可能性がある。それゆえ、UCIは再検査を要求しているとのこと。
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