なぜプロチームが毎日感染検査をするのは無理なのか?
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今後夏に向けて本格的にロードレースが再開されていく。その中で最も問題となるのが、新コロ助19に感染しているかどうかの検査をどうするかという点であることは間違いないだろう。
この点について、現在プロチームのLotto SoudalとCircus-Wanty Gobertで働く医師らは、「毎日の検査?そんなん無理無理」と言っているもよう。
情報源:Daily coronavirus tests in the peloton not feasible, say team doctors
ロードレースが再開されてしまえば、毎日検査をするだけの時間的余裕などないというのが、その理由である。レース前後のあわただしさ、各スタッフのやるべきことの多さなどを考えると、毎日検査するのは無茶だと言う。
特にグランツールでは、毎日が長距離の移動。ゴールラインを渡れば1日が終わりというわけではなく、山岳ステージならばそこから下山するのも一苦労というのも多い。また翌日のレースの地方まで移動しなければならない。下手すれば、レースの当日の早朝にレース会場近くのホテルにようやく到着ということもある。
そんな日々が始まれば、とてもじっくりと検査というわけにはいかないとは容易に予想がつく。しかも選手だけでなくスタッフ全員に対する検査が必要なわけで。医師が1人でやるのは辛いであろう。焦りは検査ミス・判断ミスを生む。
さらに、毎日の検査が無理だという理由がもう1つ。それは検査費用である。
毎日チーム内の全ての選手・全てのスタッフに検査をするとなれば、積もり積もって検査費用(道具などのコスト)はバカにならない額となる。
しかしその費用は、UCIが負担してくれるわけでもない。1人につき検査コストは約7100円(€59 、£52) との試算もあるもよう。
そんな状況では検査を毎日というのは無理があるとの主張である。