FFWDから新カーボンホイールRYOT44とRAWが登場。新設計でエアロ性能向上。DARCからLAWへ。
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オランダの有名カーボンホイールブランドFFWDから、新カーボンホイールのRYOT44とRAWが登場した。両ホイールの概要を簡単に紹介しておく。
(1) RYOT44
①デザイン
下の公式InstagramとTwitterを見て欲しい。外観は今流行のマットブラックかつシンプルで精悍なデザインである。
Causing a riot in the category of all-round wheel sets we present RYOT44!
— FFWD Wheels (@FFWDwheels) July 1, 2020
Due to phenomenal improvements in aerodynamics, weight and stiffness, RYOT 44 is THE wheel set for all types of terrain. Full of new technology and with a new design that will definitely turn some heads. pic.twitter.com/Iq0E9g4qGD
「44」という名前の通り、リムハイトは44mmである。またご覧のとおりディスクブレーキ専用である。
②DARCからLAWへ。空力設計が進化。
これまでFFWDはDARCという名称(略称)の設計をホイールに施してきたが、このRYOT44にはLAWという同社最新の設計が施されている。
DARCというのは、同社独自のエアロ性能向上技術で、F6Rなどに搭載されており、リムのサイドウォールの中央部分を内側に向けて凹ませた形状を採用している。これによってあえてリムへ空気を押し当て、ホイールの表面で強い気流を発生させることで、空気抵抗を減少させている。書いてても意味がわからない。
このDARCに代わる最新の設計が今回のLAWである。正式名称はLaminar Airflow Rim。名前からすると、リム上の気流を層状にして空気抵抗を減らす技術だろうか。実はこの記事を書いている時点ではまだ公式サイトに情報が掲載されていないので詳細は不明。
またDARCは25mm幅タイヤに最適化されたいたが、LAW設計では25mmと28mm幅の両方でエアロ性能が最大になるよう最適化されている。
DARC設計の旧来の同社カーボンホイールF4と比較すると、25mmタイヤを履かせた場合は時速50km走行ではエアロ性能が7.6%向上しているとのこと。
さらに、仕様上は42mm幅タイヤまで履けるもよう。そのためFFWDはRYOT44をグラベルロードにも使ってほしいと考えている。
③重量などその他のスペック
その他のスペックを箇条書きで簡単に書いておく。
・チューブレスレディ仕様
・ビードフックは存在(この点、フックレス設計のZipp 303 FirecrestやCorima’s G30.5などと異なる)
・リム内部幅21mm、リム外部幅30mm
・重量1,520g(前後)
・ハブはDT Swiss 240(最新のRatchet EXP搭載)
・スポークはDT Aerolite&Aerocompで、前後ともに24本
・価格は£1,499.95(約20万円)
・販売時期は7月末を予定
(2) RAW
①デザイン
同じく、下の公式InstagramとTwitterを見て欲しい。
Warning: Only for Heroes!
— FFWD Wheels (@FFWDwheels) July 1, 2020
We proudly present FFWD RAW!
You want the best of the best! No compromises! Aerodynamic, Fast and light! Everything in order to beat the competition or your cycling buddies! #ffwdwheels #buildtolast pic.twitter.com/035wakIkVa
②RYOT44と違い
基本的には、RYOT44と同じスペック・同じ設計であるが、いくつかの点で異なっている。簡単に相違点を箇条書きにすると、
・RAWはニップルがリム内部に埋め込まれている
・RAWはロゴがより高級感を醸し出すような製法を採用
・RAWはRYOT44より重量が100g軽く、1420g
・RAWの価格は £1,799.95(約24万1000円)
RYOT44とRAWともにどちらも7月末の販売予定だが、日本市場の価格は不明。