なぜUCIはメカドーピング対策の責任者と契約を打ち切ったのか?
UCIが対モータードーピング部門について
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最近はすっかり目にすることがなくなったモータードーピング・メカニカルドーピングのニュース。先日も、「なぜ警察のモータードーピング捜査が終了?2年間の捜査の結果は?」という記事で紹介したように、結局プロトン内部でその種のドーピングがなされている証拠はついぞ発見できないままで、過去の疑惑に基づく捜査・調査も終了となった。
そんな中、UCIは2017年に招聘した対メカニカル・ドーピング部門のマネージャーだった元プロ選手、ジャン=クリストフ・ペロー(Jean-Christophe Péraud)との契約を終了させた。フランス紙L’Equipeが報道しているもよう。
情報源:UCI insists fight against technological fraud remains priority
なぜUCIがペローの任を解いたのか。UCIが言う理由は、新コロ助19に対応するため予算・人員などが不足していることである。現状では新コロ助19への対応が最優先であって、それに金も人も取られる以上、物事に優先順位をつけないと組織が回らないということである。
ただ、UCIによれば今後一切メカニカル・ドーピングの検査をしないというわけではなく、やはりその種の対策もUCIの中では重要であるとし、今後本格的に再開されるワールドツアーでは、今後も審判団などが検査を行うことを継続していくとしている。
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