Pirelliから新チューブレスタイヤP Zero Race TLR/TLR SLが登場。
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現在のF1の公式タイヤ(F1は全チーム同じメーカーのタイヤを使う)でおなじみのPirelliが、ロードバイク用タイヤに参戦したのも今は昔・・・は言いすぎか。今年はTrekがVittoriaからPirelliにタイヤを変更して使っている。
→過去記事:今年からTrek-SegafredoのタイヤはPirelli
そんなPirelliから新しいチューブレスタイヤが2つ登場した。1つは日常的なライドやトレーニングに最適なP Zero Race TLR、そしてもう1つはガチレース用の同TLR SL(Super Lightの略)である。
情報源:Pirelli launches P Zero Race TLR and TLR SL road tubeless tyres with hookless rim compatibility
公式Twitterを。
#PZEROVelo Today we announce P ZERO™ Race TLR and P ZERO™ Race TLR SL, the tubeless-ready road tyres that represent the spearhead of our line of tyres dedicated to professional road racing and high-performance cycling. Discover more https://t.co/2pXM7KdyZK pic.twitter.com/QUAbIyiEMd
— Pirelli (@Pirelli) July 27, 2020
【Pirelli公式サイト(海外)】
→P ZERO™ RACE TLR
→P ZERO™ Race TLR SL 700x24C
最新のETRTO規格に準拠で、フックレスホイールにも対応
これまでチューブレスタイヤのホイールへの装着は難易度の高い、困難と疲労を伴うものだと言われてきた。
その原因の1つが、タイヤとホイールに国際的な業界統一規格がなかったこと。しかし、現在はすでにその統一規格が策定され、すでにそれに準拠した製品が市場に出回っている。
→過去記事:【朗報】ようやくタイヤとリムの統一規格が策定でタイヤ交換が楽に?今まで何しとってん・・・・【ISO 5775改訂】
これまではタイヤの幅やホイールのリム幅なども、カタログ上の数値と実測値がメーカーごとにバラバラという現実があった。(まぁ今でもわりと違ったりするみたいやけど・・・)
そして今回のPirelliのこの新タイヤは両方ともが、EUのタイヤについての統一規格であるETRTO規格に基づき設計されている。よって、それなりにカタログ上のデータを信頼して、リムとの相性を考えられる。
また、チューブレスホイールについては最近はフックレス仕様が業界のトレンドである。最近発表されるチューブレス用カーボンホイールはフックレスが多い。
今回の新P ZERO™ Race TLRシリーズも、そういったフックレスリムに対応した設計となっている。
なおP ZERO™ Race TLRのサイズ展開と重量は、
700 x 24c, 245g
700 x 26c, 270g
700 x 28c, 291g (実測値)
700 x 30c, 320g
そしてP ZERO™ RACE TLR SLについては、
700 x 24c, 230g
700 x 26c, 246g (実測値)
700 x 28c, 275g
となっている。だいたいSLのほうが同じタイヤ幅だと15gほど軽いことになる。
価格と販売時期は、
・P ZERO™ Race TLR→$79.90(約8400円)
・P ZERO™ Race TLR SL→$84.90(約8940円)
ともに7/28から販売開始とのこと。
なお、レース用のP ZERO™ RACE TLR SLについてはTrek-Segafredoが使い始める(ひょっとしたらすでに使っている?)であろう。