ZWIFTがステアリング機能を完全実装。ただしElite STERZO SMARTが必要。
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ついにZwiftで「完全な」ステアリング機能が実装される。そしてそのために必要なアイテムが、ZwiftとEliteがコラボして完成させた、EliteのSTERZO SMARTという製品である。
Elite公式(海外):STERZO SMARTページ
これまでZwiftでは、ユーザーの意思で走行中に自由に進路を変える機能(ステアリング機能)は「完全には」実装されていなかった。ある特別なコースでおいてのみ限定的に実装され、テストされてきただけだった。それ以外のコースでは、ステアリングは基本的に機械任せ。ユーザーはただペダルを回すだけだった。
しかし今回、ついにZwift上の全てのコースにおいてステアリング機能が実装されることになった。ちなみにそのステアリング機能はFutureWorks Steeringという名前がつけられている。
この完全なステアリング機能はテスト段階から改良が加えられ、いくつかの新機能も追加された状態で実装される。これによりユーザーは、あるライダーのスリップに入ったり、抜け出したり、そして他の選手のスリップに飛び移るなど自由な進路変更が可能となる。そしてそれを実現するためのアイテムが今回のElite STERZO SMARTである。
バイクの前輪をSTERZO SMARTに載せると、ユーザーがハンドルを操作したときの前輪の状況の変化をBluetoothまたはANT+でZwiftへ送信。それをZwift側が処理し、バーチャルライドのデータへ反映させ、アバターが動くことになる。
AAAバッテリー(単4電池)で500時間の稼働が可能。価格は$109(約1万1500円)。
現在のところZwiftでこの完全なステアリング機能を使えるのは、Zwiftと新しく契約したElite社のこの製品だけである。
ただ、今後Zwiftは、EliteのライバルのWahooやSarisのスマートトレーナーでもこの機能を使えるよう契約を結ぶかもしれない。Zwiftにとってはそのほうがユーザー層の拡大につながる。Wahoo KickrやStages SmartBikeにはこのステアリング機能のためのボタンがすでに用意されているとかなんとか。
Eliteとしては自社のスマートレーナーを使わせるための囲い込みができなくなるので嫌がるだろうが、排他的独占契約まではしていないように思える。Eliteがそれを望んだとしても、Zwift側が拒否してそうではある。ユーザー数を増やすにはいろんな製品で使えるようにしたいからね。
その妥協として、たとえば、今後1年はElite製品だけにしか対応しないという方向で妥結した可能性もある。その期間経過後はZwifに契約の他社との交渉・契約の権利を認めるとかね。いや知らんけど。
すでにZWIFTのオンラインショップを通じて購入が可能となっている。
→ZWIFT公式オンラインショップ:ELITE STERZO SMART STEERING BLOCK