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ついにチームCCCが選手らに移籍の自由を許可

ついにチームCCCが、選手らに移籍先を自由に探すように通達

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ワールドツアーチームのCCC Teamは、そのメインスポンサーであるポーランドのシューズ販売会社CCCが契約よりも早くスポンサーを降りる。よってCCC Teamという名前のチームとしては、今季限りで消滅することが決まっている。

CCC社の早期撤退は、新コロナで同社の業績が急速に悪化し、チームを支える余裕がなくなったことが直接の原因であるが、それに加え、同社の社員たちを解雇せざるを得ない状況なのにプロチームにお金を出し続けることは企業として道義的にどうなのかという問題意識もあった。

そして、チームのエースだったGVAことグレッグ・ファン・アーヴェルマート(Greg Van Avermaet)などの数人はすでに他チームへの移籍を決めている。そして昨日は、ファウスト・マスナーダのDeceuninck-QuickStep移籍も伝えらえた。

そんな状況の中でも、CCC Teamのマネージャーは新しいスポンサー探しを続行中であるが、火曜日にはついに「選手らはもう自由に移籍先を探してくれ」との通達を発したもよう。

情報源:CCC Team let riders search for new contracts as still no sponsor found

おそらく選手らも現実は、「このチームヤバイな」と感じたときから、すでに裏では他チームとの交渉を始めていたと思うが、それでも、「もっと早く正式に他チームと交渉してもOKとの連絡が欲しかった」というのが本音であろうか。

チームの幹部陣としては、世界のビッグイベントであるツール・ド・フランスで新スポンサーの発表といきたかったのであろうが、そのスポンサー探しも上手くいかなかったのであろう。

グランツールの期間中、その裏では移籍契約やスポンサー契約の交渉が行われるのが慣習であり、それに一縷の望みをかけているかもしれないが、その見込みもほぼ無いということなのだろう。サブスポンサーならOKという会社はありそうだが、大きな出費を負担しなければならないメインスポンサーとなると二の足を踏む会社は多いであろう。

ただでさえ、新コロナ禍のこの時勢である。スポンサーの懐事情が苦しくなれば、チームのそれも同様。どこのチームも基本的には余計な出費は控えたいもの。今までよりも契約の交渉はシビアになるかもしれない。なればこそ、できるだけ早期から移籍活動をスタートさせ、十分な時間をかけたいところ。

そうはいっても、上述のように現実的にはGVAやマスナーダのように移籍が決まっている選手がいる以上、早期に契約交渉している選手は多いと思う。ただ、今年に限ってはコロナのせいで何もかもが異常事態である。平時よりもスムーズに交渉が進む選手はかなり少ないのではないか。

企業にとっても選手にとっても厳しい年である。なんとか全員の移籍が決まってほしいが、さてどうなるか。

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