レムコ・イヴェネプールにかけられた疑惑

今年2番目のモニュメントクラシックとなったイル・ロンバルディア（Il Lombardia）で、Deceuninck-QuickStepとロードバイク界の若きダイアモンド、レムコ・イヴェネプールが橋から落ちて骨盤を骨折するという重傷を負った。

痛ましい衝撃のシーンは今も記憶に残っているが、橋下で横たわるレムコとかけよるチームスタッフの動画が世間を賑わしていた。

レムコとDeceuninck-QuickStepのドーピング疑惑？？

いったい何が話題になっているのか、次のTwitterの動画を見てほしい。

横たわるレムコに駆け寄ったDeceuninck-QuickStepのスタッフが、レムコのジャージポケットから何か白い包みを抜き取り、自分のポケットにいれている様子が映っている。

これがある疑惑を生んでいる。すなわち、そのチームスタッフは「発見されると困る何か」を見つかる前に抜き取ったのではないか？という疑惑である。

そしてなんと実際にUCIがこのネタを取り上げることになり、UCIはアンチドーピング組織であるCADF（Cycling Anti-Doping Foundation ）に調査するよう指示した。

レムコ「とにかく悲しい」

情報源：Evenepoel on ‘pocket investigation’: I’ve been crying in my father’s arms

このまさかの疑惑にレムコは「父の腕の中で泣いている」とコメント。
(´･ω･`)そらそうよ･･･

ただでさえ辛い状況になった若者は、追い打ちをかけるかのような予想だにしなかった疑惑をふっかけられたわけである。

では、いったい何のために、そして何をスタッフはレムコのジャージから抜いたのか？

まずチームのボス、パトリック・ルフェーブル（Patrick Lefevere）は、「あの白いのはフィニッシュボトルだった」と説明する。フィニッシュボトルは、最後の勝負どころで選手が摂取するドリンクなどが入ったものである。たとえばコカ・カコーラやレッドブル、そしてエナジードリンクなどである。レースの最後の場面ではゴールまで短時間の勝負となるため、ジェルよりも喉を通りやすく、すぐに吸収されるドリンクのほうが都合がよい。

そして、チームCCCのSerge Pauwelsはフラマン地方のTV番組において、「怪我人をストレッチャーに乗せるときは、背中には何もないほうが良いからね」とコメント。レムコの疑惑を一蹴する発言をした。

レムコはそんなSerge Pauwelsに感謝を示しながら、とんでもない疑惑について「マジでクソ」と激しく怒っている。

なおUCIから指示されたCADFの調査はまだ続行中のため、UCIとしてもまだコメントをする段階にないとメディアに述べている。