カレブ・ユアンがゴール前でのピーター・サガンの動きについて言及【2020ツール第3ステージ】

昨夜の2020ツール・ド・フランス第3ステージは、向かい風とゴール前のちょっとした登り勾配（？）が勝負の分かれ目となった。同時に、見ててハラハラするような危険な混沌としたゴール前スプリント合戦となった。

危険なゴール前スプリントといえば思い出すのは、ツール・ド・ポローニュ（Tour de Pologne）の初日の事故である。Jumbo-Vismaのディラン・フルーネヴェーヘンが原因となったQuick-Step Cyclingのファビオ・ヤコブセン（Fabio Jakobsen）の惨劇。ヤコブセンは歯が1本しか残らないほどの重傷となっている。

そんな第3ステージのゴール前スプリントについてLotto Soudalのスプリンター、ポケットロケットことカレブ・ユアン（Caleb Ewan）が語る。

情報源：Who will challenge Peter Sagan for the Tour de France’s green jersey? Few rivals step up

危険なゴール前スプリントの第3ステージ。フェンス際を走るユアンに対してサガンがとった行動

まずはこの動画を見て欲しい。昨日のステージのハイライトである。

カレブ・ユアンの動きがわかるだろうか？次の画像も見て欲しい。画像中黄色い○がカレブ・ユアンである。

最初は中央付近にいたユアンだが、次の瞬間にフェンス際へ移動している。この狭い空間から前に飛び出していく。

このフェンス際、ユアンの隣にいたのがサガンである。もしこのときサガンがさらにフェンス際に寄っていればどうなっていたか･･････ファビオ・ヤコブセンの事故を思い出し、視聴者のキモが冷えた瞬間だっただろう。

このときのサガンについて、ユアンはこう語る。

“I don’t know if [Sagan] even knew if I was there or not, but I like to think if he knew I was there, and he wouldn’t take the chance of putting me in the barriers. I think I came through quite quick on the inside, so there was a risk that he wouldn’t see me there and I’d be closed off, but luckily he left just enough room for me to get through.”

訳「サガンが自分に気づいていたかはわからないけど、気づいていたとしても、サガンは自分をフェンス際に追い立てるようなことはしなかっただろうと思うね。かなり素早くフェンスとサガンの間に入って、サガンが気づいてない危険もあったし、加速できないリスクもあったけど、幸運にもサガンは加速できるだけのスペースを空けておいてくれた」

ユアンはグリーンジャージを狙うのか？

この日のスプリントで強さと好調さをみせつけたカレブ・ユアン。今後もこの調子でスプリント勝利を重ねるならば当然にポイント賞ジャージのマイヨヴェールが視界に入る。それについてユアンは次のように語る。

“I’m not interested,”

訳「興味ないね」

“For now, the priority is going for stage wins. Unless I get really close and I get a lot of points if I win more stages, I’m not going for it.”

訳「現時点で最優先はステージ勝利ただそれだけ。仮にマイヨヴェールにかなり近づいたり、勝利を重ねてポイントがかなり溜まったりすれば話は別やけどね、今はそのつもりはない」