FactorがOstroを正式に発表。超軽量の万能型エアロロードバイク
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かねてからこのブログでも紹介してきたFactorの新エアロロードバイクOstroがついに正式に発表された。
Factor公式サイト:Ostro
目次
Ostroの概要と重量:”Quiver Killer” なエアロロードで、フレーム重量780g
究極のオールランダーエアロロードバイク
このOstroを一言で表現するなら?それはFactor公式サイトに書かれている、「quiver killer」という言葉だ。日本でいうと、「これさえあれば良い」という意味。つまり、全ての領域をカバーするエアロロードバイクということになるだろう。
実際に上記公式サイトには次のように書かれている。
The OSTRO is an ‘everything’ bike, a quiver killer, a master of all trades. Searingly fast, incredibly light and supremely comfortable, it’s ready to win sprints, mountain stages and cobbled Classics. It’s the ultimate all-rounder because it refuses to compromise. If you’re the sort of rider who races with ‘the knife between your teeth’ no matter the parcours, this is the bike you’ve been waiting for. When we say you can have it all, we mean it.
ゴール前スプリントでも、山岳ステージでも、石畳クラシックでも勝てる究極のオールランダ―バイクと書かれている。また、もしレースに出る選手が「the knife between your teeth」(漫画や映画の海賊や悪党みたいに短剣・ナイフを歯に加えて襲おうとする人間:乱暴にいえば戦闘狂)ならば、まさに待ち望んでいた理想のバイクであると書いてある。
フレーム重量
フレーム重量は、Flickerカラーモデル(黒いフレーム)のサイズ54で780g。ホイールでFactorの姉妹ブランドBlack IncのFORTY FIVE(リム高45mm)を使い、パワーメーターを装備してもUCIルールの下限6.8kgを余裕で下回ることが可能である。
重量という点では、少し前にFactorのクライミングバイクの新型、O2 VAMが発表されたが、そのO2 VAMはフレーム重量677gなので、それよりも約100gほど重いことになるが、Ostroはエアロロードバイクとしては超軽量である。
注意点
注意点は、2つ。
1つはBBがT47スレッド式BBであること、そして電動コンポだけに対応したフレームだということである。ももちろんリムブレーキ仕様は存在しない。
その他のスペック
- ケーブルは完全内装
- 対応タイヤは700x32cまで
- ディスクブレーキモデルのみ
- スルーアクスルはフロントが12x100mm、リアが12x142mm
- カラーは3色展開:Flicker(黒), Sicilian Peach(黄色x桃色ピンクのグラデーション), Soho Mix(白xグレー)
- 5年間の保証
ジオメトリと3種のオフセットフォーク
このOstroにはフレームサイズに合わせてオフセットされるフォークが3種類用意される。次の画像を見てほしい。着目してほしい箇所には黄色の下線を引いてある。
画像上側はSpecializedの新型2021年モデルのエアロロードバイクS-WORKS TARMAC SL7のジオメトリ。下側がFactor Ostroである。フォークのオフセット部分を見てもらうと、Ostroは3種類のフォークがサイズに合わせて用意されているとわかる。TARMAC SL7は2つである。
また、ヘッドチューブのアングルとシートチューブのアングルの違いにも注目してみると、わかる人にはわかる違いがあるだろう。
価格
メーカーの希望小売価格の例として2つ書いておく。
- フレームセットは$5,499(約58万5000円)
- コンポにSRAM Red eTap AXS、ホイールにBlack Inc FORTY FIVEの完成車は $10,099(約107万円)