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先日のツール・ド・フランス第13ステージで落車し、脳震盪を起こしたとされるAG2Rのエース、ロマン・バルデ(Romain Bardet)。
そのゴール後の検査では脳に特に重大なダメージは見られなかったものの、大事をとり翌日の第14ステージは出走せずに、第13ステージで無念のリタイアとなってしまった。
しかし、大きなダメージは認められなかったというののバルデはしばらく頭痛と吐き気に襲われていたもよう。次のInstagramではそのように告白している。
これは微量の脳内出血があった可能性も示唆している。
いちおう現状では大きな問題はないが、医師の説明では、今後数週間は安静する必要があるとのこと。
ここで問題となるのが、なぜ脳震盪を起こしたような選手にレースを続行させたのか、という点である。
この点について、バルデの落車時に現場で彼に対応したツール・ド・フランス公式の神経科医のPaul-Henri Jostは、「バルデは鎮痛剤の処方を求め、しかもしっかりと必要な鎮痛剤の名前まで言うことができていた」と述べ、意識と神経回路が正常であったことを理由としている。(参照:Tour de France medical team defends decision to let Romain Bardet finish stage)