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毎年ツール・ド・フランスでは「謎の製品」が姿を見せる。それは今年も同様で、つい先日も英国のケミカルブランドであるマックオフ(Muc-Off)社のロゴがついた「謎のビッグプーリー」が、バーレーン・マクラーレンのミケル・ランダのTTバイクに使われていると書いた。
そして今日ついにその謎のビッグプーリーの正体が判明した。マックオフ社が正式に製品情報を公開した。その名も「LOPS( Lightweight Oversized Precision Shifting 」。
Every detail matters.
— Muc-Off (@muc_off) September 18, 2020
Every corner. Every apex. Every incline.
We reveal it all tomorrow. Set your timers.#mucoff #gotspeed pic.twitter.com/bTgngwvpKJ
マックオフ(Muc-Off)公式サイト(海外): Lightweight Oversized Precision Shifting (LOPS)
おそらく今日の第20ステージの個人タイムトライアルで、ミケル・ランダがこれを装備して走るであろう。また他のチームメイトのバイクにも装備されるかもしれない。
LOPS全体のボディは、チタンでできており、3Dプリンタで製造された。
このLOPSが狙うのは「摩擦抵抗の軽減」である。13Tと19Tの2つのプーリーコグはアルミ製で特殊なコーティングで表面処理がなされている。
このコーティング効果により、従来のよくある硬質アルマイト処理がなされたものよりも、摩擦抵抗が3分の1になっていると同社は主張。
同社曰く、
“optimized specifically for the individual time trial”
訳「個人TTに特別に最適化した製品」
つまり、普通のロードレースに使うことは想定されていないということか。極論すれば個人TTのレース、その日限りの製品であって、耐久性などは考慮されていないのかもしれない。公式がそう述べる以上は、TT以外に使わないほうが良いのであろう。
そして気になるのはその変速性能である。この点については、LOPSを使う場合と使わない場合とで変速性能は変わらないと同社は主張している。
以上のような情報以外は、まだマックオフから発表がなされていない。重量などの詳細なスペックや、価格・販売時期などの情報の未公開である。
ただ、おそらく今年のユーロバイク前後(今年は11/24から)で、詳細な情報が公表されると個人的に予想する。