ワールドカップKoksijde戦が中止へ
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シクロクロスワールドカップのKoksijde戦がコロナを間接的な原因として中止となった。
情報源:2020 Koksijde Cyclo-cross World Cup cancelled
コロナが間接的な原因と書いたのは理由がある。直接的な原因は「予算不足」である。主催者側は、「観客のいないシクロクロスなど、ビールのないパブみたいなもんだ」と述べ、それに続けて次のように語る。
“Moreover, as of this year, stricter rules for a World Cup have been in place. It’s all become much more expensive, and would have cost us €250,000. We’ve only earmarked €100,000 in our budget for this event, and we want to don’t take any chances with community money,”
訳「さらに今年についていえば、ワールドカップ開催にはより念入りのコロナ対策が必要となった。それはものすごいコスト増になり、25万ユーロ(約3000万円)のコスト増となる。主催者側は10万ユーロ(約1200万円)の余裕しかなかったし、地方自治体がそれを負担するような事態も避けたかった」
つまり直接的な原因は予算不足。だがその不足を招いたのはコロナというわけ。よって、予算に余裕があるレースならば、ワールドカップは開催される。実際に現時点では多くの主催者がワールドカップ開催の方向で動いているもよう。
ロードレースの場合は観戦するのは無料である。道路上に出ればタダで観戦できる。しかしシクロクロスは観戦料が必要である。もしコロナ対策を十分にとれない結果、無観客で開催するとなればそれは収入の激減を意味する。その場合はそれを誰が負担するのかという法律上または政治上の問題が生じる。
この点がロードレースとシクロクロスの主催者側の事情の決定的な違いである。