ジロ第3ステージでチームカーからボトルを投げ捨てた監督。Vini Zabù-Brado-KTMの監督が激怒した理由とは?
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昨夜のジロ・デ・イタリア第3ステージでは、総合優勝候補筆頭であるゲラント・トーマスとサイモン・イエーツの両名がそれぞれのアクシデントにより大きく遅れた。しかし、事件はそれだけではなかった。↓の動画をみて欲しい。
— Cycling out of context (@OutOfCycling) October 5, 2020
ボトルを投げ捨て、めっちゃ怒ってるおっさんが映っている。
これは、今年のジロにワイルドカード枠で出場しているプロコンチネンタルチーム、Vini Zabù-Brado-KTMの監督Luca Scinto氏である。
彼は一体なぜボトルを道路に投げ捨てたのか?
情報源:Giro d’Italia: Visconti’s sports director fined after throwing bottle in frustration
ボトル投げ捨ておじさん爆誕
背景
情報源記事によると、Scinto監督はボトルを渡してはいけない区間でボトルを渡そうとしたがために、審判によってそれを咎められ、自軍の選手ジョバンニ・ヴィスコンティ(Giovanni Visconti)にボトルを渡せなかった。それゆえにブチ切れたもよう。
この場面はゴール前10km。チームEFのヨナサン・カセイド(Jonathan Caicedo)とヴィスコンティが、それまでいっしょに逃げていた選手らをふるい落とし、二人でステージ優勝を争うことになった重要な局面である。
もちろんプロコンチネンタルチームにとってグランツールのジロでのステージ優勝はチームにとってとてつもない栄光・栄誉である。それがチームの最大目標でもある。まさにその悲願が達成できるかもしれないという場面。37歳のベテランにしてイタリア人選手のヴィスコンティを何がなんでも勝たせたい。それが監督の熱い思い。
補給禁止区間での補給といえば直近ではツール・ド・フランスでの第5ステージ。Deceuninck-QuickStepが、「やらかしップ」ことジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)にゴールまで20kmを切ったところで補給を渡し、20秒のペナルティが課されたことがあった。覚えている人は多いであろう。
そのツールのステージでは、ゴール前20kmからが補給配布の禁止区間だったが、この日のジロ第3ステージではゴール前10kmからがその禁止区間と設定されていた。
Scinto監督とすれば当然それはわかっていた。だからこそ残り10㎞の手前、禁止区間が始まる前にヴィスコンティに補給を渡そうと急いでいた。しかし、逃げの2人が振るい落とした選手らの他チームの車列が前に残っていた。
それらの車列を抜かそうとしたが、ここで大会公式車(ディレクターカー)から「今は抜いて前に出るのをやめろ」と、車列の前に出ることを拒否される。ヴィスコンティのもとへ駆けつけようと焦っているとき、チームの悲願が現実化しているあるときに、この仕打ちである。
その後ようやく車列を抜け、ヴィスコンティを捕まえたら今度は補給配布禁止区間が始まっていたという・・・
(´・ω・`)悲しい・・・
そして審判カーから注意を受け、監督は激高。気持ちはわかる。どうしようもない感情の奔流により上動画の行為となったわけである。
結末
最後はみんな知ってのとおり。ヴィスコンティではなくチームEFのヨナサン・カセイドが勝利した。
そしてScinto監督は、今回の行動について罰金500CHF(約5万7000円)の処分を受けた。ふんだりけったりである。
どうやら昨日のキーアイテムは『ボトル』だったようです。
監督からしてみたらちゃんとルールに則って補給を行うつもりが、、、自分でも同じ反応をすると思います。
とはいえ結果的には審判の指示に従っただけなのに、罰金払えってどうなんですかね。
『ボトル』といえば、昨日ガンナがボトルを捨てる際、沿道にいた小さな子どものそばにそっと投げてて、微笑ましかったです。後ろのGは辛そうでしたけど。
ほんと監督&チームは酷な結果となったブヒね。
あとGのリタイアも残念。
ちょっとあれは監督が気の毒でしたねぇ
でも投げつけたボトルのキャップで肝心のヴィスコンティが落車しなくて幸いでしたよ
たしかに映像みたときは、「これボトルが地面でハネてヴィスコンティにあたったらえらいことになるで!」と一瞬ヒヤっとしたものブヒ。