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カヴェンディッシュが引退とも取れる発言の真意を説明

カヴェンディッシュがヘントで流した涙のわけ

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先日、ヘントことヘント~ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)のレース後にマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish)が、「ひょっとしたらこれが現役最後のレースかも」と言いながら、涙を流したことを紹介した。

その後、いろんなメディアが「カヴェンディッシュ引退か」といっせいに報道。世界中が大騒ぎになった。

この発言の真意についていろいろ憶測が飛び交ったが、本日開催のスヘルデプライス(Schelderprijs)に出場したカヴェンディッシュ本人がその説明を行った。

情報源:Mark Cavendish says rumours of race cancellations caused the tears at Gent-Wevelgem

カヴェンディッシュは次のように述べる。

“Due to the coronavirus, the situation is very unclear. There was talk that there might not be any more racing this year. Because I don’t have a team for 2021, I suddenly realized that Gent-Wevelgem might be the end of my career,”

訳「コロナのせいで、今年のレースはかなり不確かなに状況だからね、もう今日のスヘルデプライスも無理かもしれないと耳に入ってたのよ。来年度に向けた契約もまだできていないのもあって、余計にもうヘントが現役最後のレースになるかもしれないと思ってしまったわけ」

スヘルデプライスは、カヴェンディッシュにとって特別な意味のあるレースである。

なぜなら、Tモバイルと契約しプロに転向した2007年のスヘルデプライスで、カヴェンディッシュはロビー・マキュアンたちを破ってプロ初勝利を収めていたからである。その後の快進撃・栄光は誰もがしるところ。その輝かしいプロ生活の第一歩がこのスヘルデプライスだった。その点で本人にとって思い入れが強い特別なレースなのである。

そんな同レースに出場できないかもしれないという悲しみ、そして、来年度の契約がまだできていないこと。この2つの事情が重なり、あの発言と涙となったわけである。

もちろんカヴェンディッシュとしても、まだ引退するつもりはない。移籍先さえ見つかれば、現役を続ける意思は固い。

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