一体ログリッチに何が起こったのか?2020ブエルタ第6ステージ
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雨と気温一桁。そんな悪条件の中のレースとなった2020ブエルタ・エスパーニャ第6ステージ。そこで見られたのは、レースリーダーとしてマイヨ・ロホを着るプリモシュ・ログリッチの苦闘とトップからの陥落だった。
OH ROGLIC ! Le slovène est en grande difficulté et va perdre le maillot rouge ! Dan Martin distance le slovène avec Chaves. #LaVuelta20 pic.twitter.com/fNH9CdYUpw
— Le Village Cycliste (@VillageCycliste) October 25, 2020
コロナ第二波襲来中のフランスへの入国が制限されたせいで、ツールマレー峠はなくなったもののAlto de Cotefabloは上述の悪条件とあわせて、その難易度が大きく跳ね上がった。そんな決定的な山岳で、ログリッチをはじめとするユンボ・ヴィズマがチーム全体として致命的なミスを犯してしまった。それが、ログリッチの総合トップから滑り落ちた原因である。
情報源:Rain jacket mistake ends Roglic’s lead in Vuelta a España
レインジャケットのミス
ユンボの監督が情報源記事でそのミスについてこう述べる。
“Primož had to take a rain jacket at the top of the climb but he couldn’t put it on, and he couldn’t close it. It was very cold. When he did he was too far back in the bunch and Ineos attacked on the descent and the bunch split. He was dropped.
訳「ログリッチは山頂で下る前にレインジャケットを着るべきだったが、それができなかった。前のファスナーも閉じれなかった。山頂はひどく寒かったのに。メイン集団からだいぶ遅れたときには、イネオスが下りで攻撃をしかけて、集団が2つに割れてしまった。そしてログリッチは後方に取り残された」
雨と低温の中での下りではどんどん体温が奪われ、まともに体が動かなくなる。そのためレインジャケットが必須なのだが、ログリッチはジャケットを着ることができなかった。
まるでログリッチのそんな光景を見ていたかのように、雨の危険な下りでイネオスがペースアップ。
そんなログリッチを守るべきチームメイトもみんな脱落。ジョージ・ベネットだけがかろうじて残っていたか?
ログリッチは集団に戻るのも、そこからライバルたちを追走するのも全て自分でやらざるを得なくなったが、体温が奪われ体の動きが鈍くなっていた状態では差をつめることができずに終わった。そしてマイヨ・ロホは彼から去っていった。
レインジャケット超大事。
雨はもちろんのこと、これから本格的に冬になっていく。そんな冬でも山は氷点下になることもあるだろう。たとえ登りは熱くても、下りで一気に体が冷えることもある。
人によってウェアのチョイスは様々だろうが、冬用ジャケットがなくともレインジャケットを携帯するのがいいだろう。ウインドブレーカーよりも生地がしっかりしてるので、防風性能は非常に高い。
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ログリッチとユンボに何が起こっていたのか分からず視聴していましたが、
そういうことだったんですね。
このミスは痛いし、肉体的ダメージが残りそうだ。