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サドルでプロご用達の人気有名ブランドがフィジーク(Fi’zi:k)。毎回様々な工夫と新しいアイデアを盛り込み、数々の名品を誕生させてきた。愛好者も多い。
同社はサドル以外でもシューズでも、その質や先進性には定評がある。
そして今回新登場のシューズ「VENTO STABILITA CARBON」も、時代のパイオニアとなるようなアイデアと技術が使われた前衛的シューズとなっている。
フィジーク海外公式通販ページ:VENTO STABILITA CARBON
最大の特徴はなんといっても、画像中の黄緑色のパーツである。ベルトまたはストラップのようなものが、なんと靴底の一部に埋め込まれている。一体どういうことなのか?
実は靴底のこのストラップみたいなものは、Boaダイアルとにつながっていて、それと連動する。すなわち、Boaダイアルを回すことで、この靴底のストラップも締まったり、緩んだりする。
そしてこのストラップが、靴内部のインソールなどともつながっていて、ストラップの変化に応じて足への靴のフィット感が変化するようになっている。
つまり、「Boaダイアル動かす→ストラップが動く→インソールや靴内部が変化」といった具合。
まるで足全体を靴の外側からまるごと「ギュッ」と手でつかんで、足と靴とをフィットさせる。そんな感じだろうか。
それにより、足の形状にしっかりと靴がフィットしやすくなり、同時に土踏まずのアーチを「ぐいっ」とサポートすることが可能になるのである。
このシステムは、「Dynamic Arch Support 2.0」と名づけられている。
採用されているBoaダイアルは、少し前からバイク用シューズに搭載され始めた、新型のBoaダイアルである。前世代のものより小型されているのが特徴である。
通常のシューズは靴底全体がカーボンまたはナイロン製(プラスチック?)であるため、靴底そのものに通気性はほとんどない。
しかし、この新シューズは、靴底にまるでウェアの生地のようなストラップが埋め込まれているため、その部分から空気が入ってくる。靴底の通気性が向上している。
そもそも靴全体に使われている素材自体が上画像のように通気性抜群である。
この靴底の通気性は、外部からの空気の入口、あるいは出口として、靴内部での空気の流れをスムーズにしてくれるのかもしれない。蒸れにくいということである。冬はクソ寒いに違いない(白目)