日本人選手らへ脅迫行為か?Nippo Delko One Provenceの疑惑について
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フランスのProTteamで、別府始など複数の日本人選手が所属しているNippo Delko One Provence。
しかし、同チームが日本人選手らに対して脅迫、給料未払い、契約内容の無視などを行っているとして選手らがUCIに対してクレーム。そしてついにUCIが法的手続きを取ることになった。一体何が起こっているのか?
情報源:UCI initiates bank guarantee proceedings against Nippo Delko One Provence after riders complain
Nippo Delko One Provenceについて選手らの苦情とは?
Nippo社のスポンサー離脱と日本人選手への脅迫
Men’s and women’s professional road cycling: 46 teams have submitted required documents for registration in 2021 https://t.co/D02Be9vJVo pic.twitter.com/geLsfZ84oJ
— UCI_media (@UCI_media) November 5, 2020
Nippo Delko One ProvenceのスポンサーであるNippoが、どうやら今年限りで同チームのスポンサーを降りるもよう。 実際、昨日発表されたUCIの2021年度に向けたプロチームリストには、「Nippo」という文字がなくなった同チームの名前「DELKO ONE PROVENCE」が記載されている。
そして情報源記事で伝えるところでは、2名の日本人選手、岡篤志と石上優大に対してまだ来年度の契約も残っているはずなのに、同チーム首脳は「2021年におまえらの居場所はない」と言ったもよう。
これは一種のやつあたりであると思われる。
というのも同チームから離れるNippoについては、来年からワールドツアーチームであるEF Pro Cyclingのスポンサーになるのではないかと言われている。NippoとEFをつなげる鍵は、日本人選手の中根英登である。
“I’m very glad that I’ll be riding for this wonderful team. I understand that the mission of a WorldTeam is extremely difficult, but I’m ready for that.”
— EF Pro Cycling (@EFprocycling) October 16, 2020
And we’re ready for you, Hideto! 🇯🇵 We’re proud to announce that this guy is joining the team in 2021. pic.twitter.com/63DQsHW832
中根英登は現在はNippo Delko One Provenceであるが、来年からEFへ移籍する。これにともないNippo社も移動するのではないかということ。Nippoとしても日本人選手がいて、そしてメディアへの露出度も高いワールドツアーチームをスポンサーするほうが嬉しい。
また岡篤志はこの件について声明文を出している。そこでは次のように書かれている。
“On October 17th, Philippe Lannes told me: If you continue with my team, you only have 4 races in a next year. And we don’t provide daily training, airline tickets, travel expenses, all support. He was very angry that this year’s main sponsor NIPPO would not sign a 2021 contract.
訳「10/17にチームのオーナーPhilippe Lannesが、もし来年もチームにいたければ来年は4レースしか出場させないからな。そしてチームはトレーニング、航空券、移動費用などのサポートは一切しないので全部自分でやれと、そう言った。彼は激怒したのはNippoが今年いっぱいでスポンサーをやめるからだ」
“So he told me to get out because I’m Japanese. Finally, I lived in the team’s house, so he yelled me to ‘get out now!’ Then he kicked me out. His actions are an outburst of anger and I don’t understand because I have nothing to do with it. Normally I have a contract for next year, so I will not revoke the 2021 contract. I ask for help.”
訳「Philippe Lannesは自分に、日本人であることを理由に出ていけと言った。自分はチームハウスに住んでいたのだが、そこから出ていけと彼は叫んだのだ。そして自分を追い出した。彼の行為は激情に任せたもので全く理解できない。自分にそんなこと言われてもどうしようもないからだ。来年度の契約は残っているがそれを潰したくはない。UCIの助けが欲しい」
報道されている内容が真実ならば、この日本企業によるスポンサー離れについての鬱屈した感情を、Nippo Delko One Provenceの首脳陣は日本人選手にぶつけたも考えられる。
この件につきチーム側は否定。そんなことは言っていないと主張。
給料未払い
また日本人選手だけでなく、それ以外の選手に対しても給料の未払いが発生しているもよう。
複数の選手らからUCIはこの未払い問題についてクレームを受け、UCIは同チームがUCI指定の銀行口座に預けている保証金を使い、選手らに給料を支払う手続きを開始しようとしているとのこと。
ただチーム側はこの報道内容を全否定。今までもしっかり法に基づき給料は払っているし、UCIはそのようなことはしていないし、そんな情報も知らないと述べている。
うーん?
確かに、UCIプロチームに申請されている中に「DELKO ONE PROVENCE」は
あるが、Nippoの文字は無い。
ということは、今回の騒動も事実無根という訳ではないかも知れない。
コロナ禍において思うように行かないことが多いとしても、八つ当たりはダメ。
でも、オーナーだから解任することもできないでしょ?
どうなるんだろう。
UCIが動いたとしても、こういうケースの場合にどれだけの権限がUCIにあるのかよくわからないブヒね。
ただオーナーがこういう人間である以上、日本人選手はもうチームから離れたほうがいい気がするブヒね。
法律的には残る権利があったとしても、こんなオーナーの下では・・・
ただそうなると来季のレースはどうなるのかということになるし・・・難しいブヒね。