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日本政府の対コロナ措置とツールと五輪

日本政府がコロナ水際対策を再び厳格化したことが五輪ロードレースに及ぼすかもしれない影響

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さて、いよいよ日本でもコロナ大爆発が近づいてきた。そろそろ大台を突破するのは確実であろう。実際そういった危機的状況を受けて(民意を受けて?)、政府も入国制限を再び厳格化した。

その入国制限の厳格化は現時点では期間限定の一時的なもののようだが、もし仮にそれが東京五輪のときまで続くとすると、ロードレースのプロ選手にとっては非常に頭の痛い問題となる。

そもそも来年はツール・ド・フランスの一週間後に東京五輪ロードレースという過密日程である。さらに、ワンデイレースでありツールの走り方とは異なる走り方が求められること、時差ボケや日本の夏への対策などを考えるならば、ツールを最後まで走っていると五輪への準備がおろそかになりかねない。

そしてもし厳格化された入国制限のルールが五輪まで続けば、選手は14日間の自己隔離が求められるであろう。この14日間はトレーニングもロクにできない。実に厄介な事態となる。

この点、「2020年の」東京五輪についていえば、その参加選手については入国制限が緩和され、同時に厳格な検疫・検査ルールも緩和される方針だった。

理由は、各種競技団体(たとえばUCI)がすでに十分な検査体制を敷いているため、改めて五輪側で検疫を実施する必要は薄いという判断があったからだ。

ところが、今回の日本政府のコロナの水際対策の再厳格化により、そういった例外的措置が撤廃されるかもしれない。(もちろん今までの日本政府の動きからすれば、五輪まで今回の厳格な措置が続くとは思えないが)

だが仮に五輪でもそういった厳格措置が続き、参加選手に対しても例外なく14日間の自己隔離が求められるのであれば、もはや五輪を目指す選手はツール・ド・フランスに出ている場合ではなくなるのではないか。これは、各選手の年間目標やレース計画が大幅に狂う事態となる。完全にツールか五輪かの二者択一になってしまうであろう。



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