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モニュメントを含め数々の栄光に輝いてきたベテラン、フィリップ・ジルベール(Philippe Gilbert)。そんな彼が、ロードレース界を席巻するニューウェーブ(この言い方もうオッサン臭いが)の旗手である2人、ワウト・ファン・アールトとマチュー・ファン・デル・プールについて、ある疑念を抱いている。いったいそれは何か?
情報源:Gilbert raises longevity questions over Van der Poel and van Aert
#RVVmen Heading towards Oudenaarde with a blistering pace! Only 5km left! #RVV20 pic.twitter.com/00D5O9b6Q1
— Ronde Van Vlaanderen (@RondeVlaanderen) October 18, 2020
まずジルベールはロードレース界で勢力を拡大する新世代の台頭につき、次のように述べる。
“It’s always changing a little bit. I remember in 2017 only riders of 35 or more were winning the big Classics and now last year it was only young riders”
訳「ロードレース界もいつも少しずつ変化していってる。(自身がロンドで優勝した)2017年でいうと35人ぐらいの選手に大きなクラシックレースで勝てるチャンスがあったんやけど、それがもう去年なんて若手しか勝てないようになってたわけよ。」
このように新世代の台頭と彼らの実力をジルベールも肌で感じ、実感しているもよう。だがこの発言の後に、「それでもまだ中堅やベテランも勝てると思っている」と述べている。本人もまだ引退までに一花、いや二花以上も咲かせるつもり満々なのだろう。
一方で、シクロクロスでもキングとなりロードレースでもキングとなろうとしている2人の化け物、ワウト・ファン・アールトとマチュー・ファン・デル・プールに対しては、ちょっとした懸念のようなものを抱いている。ジルベールはこう述べる。
“Maybe they’ll have really short but successful careers or they’ll have to choose for one discipline or another. I don’t know if they can hold on being like this for 365 days without a rest. It’s not easy to keep that intensity.”
訳「もしかしたら2人とも全盛期は短いかもね。そのうち1つの分野だけしかできなくなるかもね。1年中まともに休まずにあんなふうにあれもこれもやり続けられるとは思わへんのよ。あんな激しさを続けるなんて簡単なことちゃうよ」
このようにジルベールが危惧するのは、2人が無理を重ねているのではないかということである。
Rainy start for the Classics riders today, where @Tim_Wellens and @PhilippeGilbert joined the group, but soon the sun appeared ☀️ pic.twitter.com/nzm4PyRQ8J
— Lotto Soudal (@Lotto_Soudal) January 11, 2021
ロードレースもシクロクロスもMTBもずっとやり続けるようなレース生活は、肉体的にも精神的にもかなり過酷であるに違いない。やがてその無理が2人を襲い、なんらかの理由でそれまでの力を十分に発揮できなくなるのではないか。せっかくの才能と実力は短い輝きだけで終わるのではないかという心配である。
この点、2人が若さゆえにイケイケドンドンなのかもしれないが、ひょっとしたらふたりとも「太く短い」キャリアで十分だと思っているのかもしれない。そこは2人に聞いてみないとわからないが、なんか最近の若い世代ってわりと第二の人生とか早い段階でしっかり考えてそうなイメージがある。やりたいことをやるだけやって、サクっとやめて、ササっと新しいこと始めるみたいな。どうなんだろうか。
まぁ2人からすれば余計なお世話という感じやろうね。