新コロナで売上40%増!Rapha「今は第3のブーム」
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世界を崩壊させつつある新コロナだが、英国ウェアブランドのRapha(ラファ)にとっては「第3の自転車ブーム」として絶好の商機となっているもよう。同社CEOのサイモン・モットラム(Simon Mottram)が、英国紙テレグラフにしてそう語った。
英紙テレグラフ:Rapha boosted by ‘third cycling boom’ during pandemic
かつて書いたようにRaphaの経営権の大部分は世界最大の小売ビジネスであるウォルマート社を作り上げたウォルマートの孫(2人)に譲渡されている。厳密にいえば、それらの孫が運営する投資ファンドRZC Investments社に譲渡されている。だが現在でも、Rapha創設者のサイモン・モットラムがCEOとして経営を担っている。
一時期は、狂った生産計画と未熟な在庫管理、そしていわゆる「セール病」に苦しみ破綻寸前だったRaphaだが、コロナ初年度となった昨年はなんと38%もの売上増となった。そのように同CEOはテレグラフ紙で語っている。
そしてRaphaの分析によると、大幅な売上増に寄与したのは新規の顧客らしい。しかももともと「通勤以外」のサイクリングを楽しんだ経験がある顧客らしい。
ここで通勤以外と書いたのは、そもそもロックダウンが実施されていたため通勤はできなかったので、通勤用のウェアを買うとかはありえないから。よって、街乗りの製品ではなく、純粋なスポーツ製品としてのウェアが売れたもよう。
それは言い換えると、かつてロードバイクに乗っていたがなんらかの理由で乗らなくなった人間が、コロナをきっかけにして再び乗り始めたことを示唆している。Raphaはこのように分析している。
AmazonなどのIT企業は巣ごもり需要で好調なようだが、自転車界もローラー台やスマートトレーナーなどがバカ売れしたことは去年に紹介した。今回のRapha以外でも自転車業界で売上増となっている企業はいくつかあるのだろう。