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昨夜開催された2021シクロクロス世界選手権男子エリートの結果と感想を書く。結果を知りたくない人はそっ閉じ。
戦前予想での圧倒的優勝候補は2人。いうまでもなくオランダのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel。通称MVDP)と、ベルギーのワウト・ファン・アールト(Wout van Aert。通称WVA)である。
ブタはずっとYoutubeでのUCI公式ライブ配信を見ていた。
さて、まずスタート前の画面を。
これがスタートの号砲が鳴らされる直前のシーン。ライバルが隣同士で、この緊張感!
なお英国の天才トム・ピドコックはこの2人とは逆サイドの最前列に位置どっていた。
うおおおおおおおおお!!という叫びが聞こえてきそうな先頭争いの戦争!
マチューとファン・アールトとは逆の位置からピドコックが飛び出し、一気にマチューとファン・アールトの隣へ並ぶ。ピドコックが集団の頭をとったかに見えたが、マチューが伸びて集団の頭を押さえる!
スタートしてすぐのコーナーからのこの登りで大渋滞。集団中程から後ろの選手はここでバイクを降りて押さざるを得なくなりタイムロス。このことがわかっていたからこそ、上述の3人は集団の先頭を何がなんでも奪いたかった。
そして今年のコース最大の目玉(?)といえるこのフライオーバー。高所恐怖症の選手とかいないのだろうか・・・
一周目の海岸の砂場でいっきにファン・アールトが先頭へ躍り出る。攻撃をさっそくしかけてきたのか?それができるほど調子がいいのか?
選手が繰り広げる一周目の激しい争いに、海がまるで歓声をあげ応援しているかのような波しぶき。すばらしい。
そしてこの後すぐにすでに1周目からファン・アールトとマチューとの一騎打ちの様相となる。どちらも調子は良さそうで、これは最後まで2人の接戦かと思われた。
だがその矢先・・・2周目でなんと現王者マチューが痛恨のミス!
ああああああああああああああああああああ!
マチューが派手に転倒!痛恨のミス!
幸い怪我もなく、バイクも走れる状態だったためすぐに走行を再開。
この転倒もあり、先頭のファン・アールトとの差が13秒程度に開いてしまう。これはファン・アールトが勝ったか!?
3周目に入り、マチューはバイク交換。
だがワウト・ファン・アールトはバイク交換なしでそのまま走り続ける。
このバイク交換の有無、まさかこれが勝負の伏線だったとは・・・
バイク交換後、3周目の途中でマチューが圧倒的追い上げでファン・アールトを捉える。
これはマチューが速いのか、ファン・アールトのペースが落ちたのか?いやあえてペースを落としたのか?
そんなことを思いながらこれまでの各周回ラップタイムを確認しようとしてたら・・・
マチューがファン・アールトを捉えてすぐに先頭を奪回!このときなんかファン・アールトの動きが微妙に重い??と思っていたら、なんとパンクしていた!
そしてこのパンクで生まれた差が、そのまま最後まで響いた。結果、優勝したのは・・・もう言うまでもないね。そうマチューである。
もしもマチューがバイク交換したときに、ファン・アールトもバイク交換をしていればひょっとしたらパンクしなかったかもしれない。ほとんど運みたいなものだが、何か別の行動をしていれば別の未来があったかもしれない・・・
だが中盤のパンクが影響したとはいえ、仮にそれがなかったとしても、もしあのまま2人で走り続けていてもマチューの優勝は十分にあり得た。それぐらいの強さを最後まで彼は示し続けた。誰もが納得の王者であろう。
それにしても今年のこの世界選のコースは素晴らしいレイアウトと設計だった。考えた人にアッパレ!
ワウトは出場した世界選手権全部2位でしたね。
さながら自転車界の「和牛」といったところでしょうか。
M-1にて
和牛「えー、ワウト・ファン・アールトとかけまして、我ら和牛と解きます。その心は?」
和牛「ずっと2位!しかも、レッドブルだけにね!」