マチュー・ファン・デル・プールはツール第1週目に照準
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今年のツール・ド・フランスでグランツールデビューで予定されているマチュー・ファン・デル・プール。先日のシクロクロス世界選手権では最大のライバル、ワウト・ファン・アールトを退け見事連覇を果たした。
そんなマチュー擁するチーム、アルペシン・フェニックスだが、チームマネージャーによるとツール第一週目で結果を出すことが目標のもよう。
情報源:Alpecin-Fenix to focus on Tour de France first week with Mathieu van der Poel
昨日終わったフランスレースÉtoile de Bessègesに参戦していたアルペシン・フェニックスだが、そこでマネージャーが今年のマチューとチームの目標について語った。
“We’ll go into the race focussed just on the first week, and then we’ll see what happens after that.
訳「(ツールはチームにとって大きな冒険であり)まずは第一週目に照準を当てて走りたい。そしてその後にどうなるか、状況を見極めていきたい。」
“We don’t have the same level of team as Jumbo-Visma so for us it will be a completely different approach. We’ll pick the days that we think will particularly suit us before the Tour, but we won’t go there with any ambitions for the general classification.”
訳「うちのチームはJumbo-Vismaほどの力はないわけで、全く異なるアプローチで行く予定。ツール前に照準を付けたステージだけを狙っていくわけ。総合成績は一切求めない。」
今年のツールの第一週目には、マチューに適したステージがいくつかある。まず第1週目は次のようなコース設定となっている。
- 第1ステージ:アップダウンのある丘陵コース
- 第2ステージ:同様のコース設定
- 第3&第4ステージ:平坦
- 第5ステージ:個人TT(27km)
- 第6:平坦
- 第7ステージ:丘陵コース
- 第8ステージは最初の山岳コース
- 第9ステージも2日連続の山岳コース
- 最初の休息日
この中でマチューに合うのは、丘陵コースと平坦である。こうしてみると初週のチャンスは多い。
だがもちろんこれらに照準を合わせるのは他のライバルたち、特にピーター・サガンやワウト・ファン・アールトも同様であろう。ファン・アールトはログリッチを守るためにある程度動きは制限されるかもしれないが、特にピーター・サガンは自由に走れるためマチュー最大の障害となるかもしれない。
また、グレッグ・ファン・アーベルマートや、マイケル・マシューズ、マティオ・トレンティンらの動きも重要な要素となろう。
とにかくツールは「忖度のないガチの殴り合い」と毎回言われるため、どのチームも必死である。誰もがギラギラと殺気を漲らせ狙っている。
実力はずば抜けていても、そんなプロトンから抜け出せるかは難しいところ。果たしてマチューのツールはどのようなもになるか?