今年のミラノ~サンレモのコースはどうなる?なぜパッソ・デル・トゥルキノの峠が登場しないのか?
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今年のミラノ~サンレモは3/20開催。先ほどの記事「必見4レースのワイルドカード枠まとめ。ミラノ~サンレモ、ストラーデ・ビアンケ、ティレーノ~アドリアティコ、オムロープ」では出場チームをまとめたが、一方でそのコースはまだ発表されていない。
しかし毎年ほとんど同じコースである。違いはあってもほんの少しだけ。いわば伝統的なルートが完全に決まっている。だが今年はその伝統的なルートから、パッソ・デル・トゥルキノ(Passo del Turchino)の峠が外れることになるようだ。
なぜか?
情報源:Milano-Sanremo, quale sarà il percorso dell’edizione 2021? Rcs: “Stiamo valutando due o tre ipotesi”
このイタリア紙によるとどうやら地すべりがあったようで、通行止めで封鎖されており通れないらしい。
よってそのパッソ・デル・トゥルキノ峠はコースから外れることが確定のようだ。
この峠は実は昨年もコースから外れた。昨年のその原因は地すべりではなく、コロナである。
昨年のミラノ~サンレモは伝統的なルートから大きく変化した特別なルートとなった。なぜなら、伝統的なルート上にある自治体が、大観衆が集まり「密」となるのを恐れプロトンが通ることを拒否したからである。
昨年はそもそもコロナ禍でロードレース日程がめちゃくちゃになった。本来ならば早春のモニュメントであるミラノ~サンレモが夏のバカンスの時期に開催となった。そのため、その夏季休暇とモニュメントが重なり観客の数が増える恐れがあった。特にサヴォーナ(Savona)地域の自治体はそれを忌避したのである。
上述のようにまだ今年のルートは発表されていないが、コロナ禍でヨーロッパが厳戒態勢という社会的状況は去年と同じである。ならば、今年も関係自治体が同様の対応となるのではないか?
もしそうなれば、今年のミラノ~サンレモも昨年の特別版ルートと同じようなルートになる可能性がある。まぁそんな特別版だった昨年も結局は最後の勝負所ポッジオの登りで全てが決まった感があるので、いつもと同じ展開だったわけだが・・・
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