ベルナルのコメント。背中の状態は?ツール・ド・ラ・プロヴァンス2021第3ステージ
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昨日のツール・ド・ラ・プロヴァンス第3ステージは、魔の山モン・ヴァントゥ(中腹まで)が舞台となった。その前日には積雪によりモン・ヴァントゥのルートは中止かとも言われていたが、当日の朝の積雪チェックにより走行可能であることが判明し、予定通りのコースとなった。登坂距離14.6kmで平均勾配7.6%!
そのモン・ヴァントゥで輝いたのが3人。うち2人はチームイネオスのコロンビア人のスーパークライマーコンビでイヴァン・ソーサとエガン・ベルナル。もうひとりは世界王者のジュリアン・アラフィリップ。
基本的にはソーサがエースで、ベルナルはアラフィリップのアタックを警戒しずっとマークという感じで最後まで走っていた。その後ゴールが近づきソーサは最後に一人でアタック。一方ベルナルはアラフィリップのマークを続けながらも最後にはアラフィリップをちぎって自身も2位でゴール。見事イネオスがワンツーフィニッシュとなった。
おそらく誰もが気になっていたのは、背中の側弯症の治療とリハビリから復帰したばかりのエガン・ベルナルの状態だろう。今年はツール・ド・フランスではなくジロ・デ・イタリアのメンバーとしてすでにチームから発表されている。
まだジロまで時間はあるとはいえ、5月のジロはツールよりもずっと早期に肉体を仕上げる必要がある。それがレースに復帰したもののそれができるのかが懸念されていた。しかし、昨夜のモン・ヴァントゥでの走りはそんな世間の心配を払拭するに十分なものだったと言えよう。ベルナル自身も次のように述べる。
“My condition? I’m happy, I feel good,”
訳「調子?ええよ、まじで」
“My back didn’t bother me much, although I can still feel the lesion a little bit – it’s something I’m going to have to live with all year. But doing this climb at this pace gives confidence for my big goals.”
訳「背中の痛みもほとんどなかったで。まだほんのちょびっとだけ違和感あるときもあるんやけど、まぁそれはこれからずっとつきあっていかなアカンものやけどね。でも今日のようなハイペースでモン・ヴァントゥを登り続けられたから、今年の目標を必ず達成できる自信になるね」
というわけで、いよいよベルナルがジロ初制覇に向けて本格的に始動。その視界は明瞭、肉体も順調。