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車やオートバイと違って人間が乗り物を動かす自転車では、人間の肉体と頭脳がブレーキングシステム全てを担う。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)も車やオートバイは自動だが、自転車の場合は人間ABS(?)が基本である。
だが電動自転車の登場と普及により、車やオートバイと同じ電子制御式ABSを搭載できる下地は整ったとも言える。そんな中、イタリアの超人気ブランドのビアンキ(Bianchi)が、F1の世界で培われたABS技術を自転車に搭載する。
ABSが搭載されるのはこちらの自転車。
情報源:Bianchi adds ABS to its e-Omnia e-bike range
これはビアンキの「e-Omnia」と言う新型の電動自転車である。画像ではいわばシティサイクルのモデルが映っているが、実はMTB仕様などいくつかのモデルが展開されている。
e-Omniaに搭載されるABSは、イタリアのBluebrake社のシステムである。同社はイタリアはミラノで2015年に創業。モータースポーツの最高峰のF1でもブレーキシステムを開発・研究してきた経験があり、それらの技術を電気自動車や電動自転車(e-bike)向けに応用し、そういった業界に向けてABSを販売している。
今回のビアンキのe-OmniaシリーズでこのABSが搭載されるモデルは、 X、FX、TそしてFTといったモデルで、ツアラーまたはMTBのジャンルに属するモデルとなる。
なおe-Omniaにはボッシュ(Bosche)社の電動ユニットが搭載されている。