UCIが危険な下りフィニッシュを禁止へ
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昨年のツール・ド・ポローニュ(Tour de Plogne)で問題となったのが、その第1ステージでの下りスプリントでの大落車。次の動画を参照。
この事故で、Deceuninck-QuickStepのファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が瀕死の重体となったのは誰もが覚えているだろう。
ある種、ツール・ド・ポローニュの名物となっていたこの下りゴールが今後禁止されることになった。UCIがそれを認めないと発表。
情報源:Tour of Poland downhill sprint finish banned by UCI after Fabio Jakobsen crash
今回UCIによって禁止されるのは、なにもツール・ド・ポローニュのその下りゴールだけではない。「同種の危険な」下りゴールも今後禁止される。
この「同種の危険な」とは、UCIがこれまでの事故のデータベースから統計的に導き出される基準で判断される。たとえば、ゴール前の速度が、通常のスプリントよりも時速15~20kmも高くなるようなシチュエーションのゴールは禁止される。
加えて、もちろん道路の形状や、集団スプリントなのかごく少数の選手だけのスプリントなのかも判断基準の要素とされる。
明日のストラーデ・ビアンケも超狭い道の下りゴールであるが、そもそも集団スプリントにはならないタイプのコースである。次の動画を見てほしい。
ゴール前まではずっと激坂、さらに直前にコーナーもあり、道も狭い。曲がってすぐに下ってゴール。なので下りで加速する時間はほぼなく、ただ下るだけというゴールである。したがって、下りゴールとはいってもストラーデ・ビアンケは禁止されない。
あくまで「危険な」下りゴールが禁止されるだけである。