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少し前にSRAMがTIMEのペダル事業を買収した。日本のメディアでも紹介され、みんな知っているだろう。
このTIME買収によりSRAMはロードバイク向けの事業として、
という4つを揃え、ほぼグループとして「完全体」になったと言えよう。あとはサドルとウェアか?
そこで今回はなぜSRAMがTIMEのペダル事業を買収したのか?その理由について、全くの個人的な妄想を書き散らすことにする。
情報源:ARE CLEAT-BASED POWER METERS ON THE WAY?
アメリカのユタ州に拠点をもつ巨大フィットネス関連企業としてIcon Health & Fitness(以下Icon)という会社が存在する。おそらくよほどの業界マニアでない限り、全く聞いたことのないのが普通であろう。
しかし、このIcon社は年間で1千億円以上の売上を誇る巨大企業である。ある意味フィットネス界の見えざる巨人と言える。自転車でいうShimanoやGiantのような感じ?一般人はあまり知らないが実は業界を支配している的な。
このIcon社が手掛けるビジネスは、フィットネスジムなどに置いてある機械・用具の製造だ。それらジムのトレーニングマシンなどもいろいろなブランドがあるが、実はブランド名が違っていても作っているのはIcon社というのが多い。
また同社独自のフィットネスプラットフォームのiFit platformサービスに70万人以上の有料会員を抱えている。2019年には投資家から200億円以上の資金を集めることにも成功している。
そんなフィットネスマシーン界の巨人が、実はロードバイクのペダルのクリートの特許を出願している。それが、パワーメーター内蔵・統合型クリートの特許だ。次の画像を見て欲しい。(画像クリックで特許情報へ移動)
米国特許情報:Cycling shoe power sensors
実はIcon社以外でも、歴史的にこれまでもクリートにパワーメーターを内蔵しようとする挑戦者はいた。ただ技術的になかなか困難なようで、いまだに市場で成功したといえるようなメーカーやブランドは存在しない。
失敗事例として有名どころはBrim Brosか。Kickstarterでそのプロジェクトを発表して出資者を募ったものの、結局プロジェクトが不成功で終わり2500万円以上の損失を出資者が被った。
このIcon社の特許で謳われる技術についてはそれに詳しい人に任せるとして、今回の記事の本題に戻ろう。そう、なぜSRAMがTIMEのペダル事業を買収したかである。まぁ、もう言わなくてもわかると思うが。
このIcon社はアメリカ。そしてSRAMもアメリカ。そしてフィットネス界とスポーツバイク界。両者の相性は抜群。
SRAMはパワーメーターブランドとしてQuarqを有しているが、このIcon社と提携し、ひょっとしたらペダルやクランクだけでなく、ペダルのクリートにもQuarqブランドのパワーメーターを内蔵する未来が・・・?
つまりTIMEのペダル事業を買ったのは、クリートにパワーメーターを内蔵するための布石だったんだよ!ナ、ナンダッテー!?
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