【ドーピング】元チームSkyの疑惑の医師が有罪。違法物質の注文行為について
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元チームSkyと英国代表チームのチーフドクターだったリチャード・フリーマン医師が有罪の宣告を受けた。
ただし英国の通常の裁判所による判断ではなく、それら通常の司法機関とは独立した機関で、医師など医療界の人間についてのクレームを審理するMedical Practitioners Tribunal Service(MPTS)という組織が判断したものだ。
このMPTSと英国の通常の司法裁判所あるいはEUの欧州裁判所との関係がよくわからないが、今回の判断よってフリーマン医師が「刑事事件として有罪」ということではないと思う。ひょっしたら日本でいえば医師会や弁護士会といった団体がその会員に対してする処分と似たようなものにすぎないかも。
また有罪の内容も、基本的にはドーピング的にアウトな物質のテストステロン(testosterone)を「パフォーマンス向上の効果があると知って、または信じて」注文したことである。
つまり違法物質を誰かに使用したとかではない。その本丸の周辺のことについてのアウト判定である。
今回にこの結果により、フリーマン医師は暫定的に全てのスポーツから排除されることになる。
また、現時点では医師免許を剥奪されることはないが、今後医師の資格を剥奪するかどうかが審理される。3/17にその聴聞手続きが開催されるようだ。
今回のこの決定を受けて、イネオス(元チームSky)は、同医師を「医師の倫理に悖る行為をした」と非難し、同時に、「うちの選手は誰一人ドーピングはしていない」と明言し、その医師との距離を置くスタンスである。(参考:Ineos Grenadiers distance themselves from Freeman after guilty verdict)