落車でログリッチは肩を脱臼していた。パリ~ニース最終日
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昨夜のパリ~ニース第8ステージはとんでもない結末となったと先ほど書いた。
そこではログリッチが2度の落車。しかも周回コースの同じ下りで2回。
Groundhog day for Primoz Roglic
— Eurosport UK (@Eurosport_UK) March 14, 2021
It was heartbreak for Roglic – who crumbled in the final stage of #ParisNice 🤕💔
レース前のログリッチは、総合2位のシャフマン(Bora-hansgrohe)と50秒以上の差があっただが、この落車が響き結局シャフマンから3分差でゴール。最終日にして目の前にあった総合優勝を逃してしまった。
レース後のインタビューでログリッチが明かにしたのだが、どうやらその日1回目の落車で肩が外れてしまっていたようだ。
情報源:Primoz Roglic suffers dislocated shoulder in Paris-Nice crash
それに加え、Jumbo-Vismaは以下のようなことを明らかにした。
ログリッチは1回目の落車のときはすぐにバイクにまたがり、集団復帰に成功していた。しかし問題は2回目。ここで落車とは別のもう1つの不幸が彼を襲った。審判がログリッチの落車を見ていなかったことだ。
普通、リーダージャージを着る有力選手が落車した場合、その選手が集団復帰を目指すために前方に連なるチームカーの車列をかいくぐっていく必要がある。そこで審判団は車列に対して、「リーダージャージが集団復帰するから邪魔するな」との指示を出し、その復帰がしやすくなるよう便宜を図る。
だが2回目の落車を審判団は気づいていなかったので、車列にそういった指示を出すことはなく、ログリッチの集団復帰の難易度が上がってしまった。車列により足止めを食う形になってしまったようだ。
そんな厳しい状態でもログリッチは全力で走り続けた。失ったタイムをどうこうというよりは、「総合優勝のための」走りを続けたのだ。どんなときでもできるだけのことはする。ログリッチはレース後のインタビューで次のように語る。
“I was just thinking how to put everything out of your body,”
訳「そらもう、その時考えていたのはどうやって全力を出し切るかだけよ」
“That’s the main thing. It’s always a fight and I think if you can fight this fight inside yourself, you did what you could.
訳「それが重要なんや。常に諦めず闘い続けること。自分自身との闘いに集中し、できるだけのことはやるわけ」
ログリッチは残念な結果になったしまったことについて、「全力以上を出し切ったけど、結果は結果。残念やけど、世界は回り続けるし、自分もまた進み続けるだけや」と述べている。