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先日開催された今年最初のモニュメント、ミラノ~サンレモ。優勝したのはチョコレート屋さんのヤスパー・ストゥイヴェン(Jasper Stuyven)だ。
個人的に期待していたのは、TT世界王者のフィリッポ・ガンナと英国の天才トム・ピドコックの両雄を擁するイネオスが、今までのイネオスにない新しい動きを見せるのかどうかだった。ガンナがポッジオでアタックし、ピドコックと連携して動くのかもと思っていたからだ。
しかし、そんなことはなかった。たしかにガンナはポッジオの大部分で集団先頭をコントロール。高速で登り、登れないピュアスプリンターたちをふるいにかけた。
だが優勝候補たち、そしてピュアスプリンターだったはずのカレブ・ユアンを落とせなかった。
そのイネオスの作戦について、世界の外野からいろいろ批判があるようだ。
だがフィリッポ・ガンナは、そんな外野の批判に反論する。「監督になったつもりでごちゃごちゃ言うな。”たられば” や ”しかし” と終わった後で言うてもしゃーない」と。
情報源:Ganna hits back at criticism over Ineos’ Milan-San Remo tactics
ガンナがSNSに投稿した情報によると、どうやらティレーノ~アドリアティコ後にちょっとした風邪にかかっていたようだ(コロナは陰性だった)。なのでひょっとしたらミラノ~サンレモ当日は100%という状態ではなかったのかもしれない。
イネオスに対する批判は、「ガンナがポッジオで頑張ってたけど、結局優勝候補らをエスコートしただけやん」とか、「むしろピュアスプリンターを多く残してポッジオを越えたほうが、イネオスにとっては良かったのではないか?」というものである。
たしかにレースが終わった後になって考えれば、そういった見方も可能だろう。
ガンナを温存して、最後の平坦でガンナが機会を捉えて独走に入る。まさにストゥイヴェンがやったことをガンナがやれば勝てたのではないか。そんな思いが批判の裏にあるのだろうか。カンチェラーラを次ぐべき選手という期待もあるのだろう。
ただ結局は当日走ってみないとライバルたちの調子もわからない。どこでどうなるかなんてやってみなければわからないものだ。隣で走る選手の表情、息遣い、声の調子などからプロトンの内部にいないとわからない情報も多い。結局はその場でできることをするしかない。
だからこそ、ガンナはそういった外野の批判に対して「終わったあとでごちゃごちゃ言う手もしゃーない。次や次」と述べる。
今年の2021ミラノ~サンレモのハイライト動画はこちら。