Canyon Aeroadのハンドルとシートポストの不具合の本当の原因が判明
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3月のフランスのレースLe Samynで、マチュー・ファン・デル・プールが使うCanyonの最新型Aeroadのハンドルがぶっ壊れたことは、Canyonユーザーに大きな衝撃を与えた。ハンドルからSTIが垂れ下がったまま走るマチューの姿はなかなかにヤバいものだった。
その事件以降、Canyonは同じ型番のハンドルの使用の中止をユーザーへ勧告。同時に改良版の開発が始まっていた。
そして今回、海外メディアの独占取材により、Canyon社の技術部門のトップであるMichael Kaiserが、ハンドル崩壊の原因とその改良版の内容について答えた。
情報源:CT EXCLUSIVE: CANYON OPENS UP ABOUT AEROAD HANDLEBAR WOES, DETAILS PLAN MOVING FORWARD
ハンドル崩壊の本当の原因:独自クランプではなかった
Le Samynでのあのアクシデントの直後から、原因は新型Aeroadの最新型ハンドルにSTIを設置するための Canyon社独自のクランプだろうと予想されていた。ShimanoはSTIのクランプにShimanoのクランプを使うよう指示しているが、Canyonがそれを無視して独自クランプを使うよう設定したことが原因だと思われていた。
だがしかし、今回Canyonの技術部門トップが言うには、社内実験では同じクランプを使っていても問題となったハンドル以外ではトラブルは生じなかったらしい。
Canyon側が言うには本当の問題は、Aeroadに使われていたあのハンドルのカーボンが薄すぎたということらしい。独自クランプを使うこと自体が問題ではなく、クランプ部分のカーボンが薄すぎたこと、そして疲労が蓄積して限界を超えたことが、本当の原因だったと考えている。
いいかえれば、たとえShimanoの標準クランプを使っていても、ハンドルはやはりぶっ壊れただろう。そこで改良版ハンドルでは、カーボンをより分厚く(そのため重量は増える)する方向で開発が進んでいるとのこと。
またハンドルの形状(切断面)も変更されるようだ。問題となったハンドルは切断面が特殊な形状だったが、どうやら新型ハンドルはその切断面が昔ながらの普通の円形のものへ回帰するようだ。
気になるのはあの最新型ハンドルに搭載された独特なアジャスタブルシステムが、改良版でも搭載されるのかということだが、これについては、その特殊機構は今回の問題とは無関係なので、そのまま改良版でも搭載されるようだ。そして将来的にもCanyonのバイクにはそのシステムがどんどん搭載されていく方向らしい。
シートポスト問題は?
次に世界中のユーザーの一部からクレームがつけられていた新型Aeroadのシートポスト。身長がかなり高いユーザーや体重の重いユーザーから、シートポストが下がる、シートポストの表面が削れるなどのクレームが寄せられていた。そして、これまでの海外メディアの記事や噂では、その独自構造そのものに手を加え、改良版が出るとしてもそれは新しい設計・デザインになるのではないかと言われていた。
しかし、今回Canyon社の技術部門トップはそれを否定。設計や構造はイジらずに、シートポストとシートチューブの隙間から雨や小さい粒子(小石など)が入らないように密閉する方向で開発が進んでいると述べる。
というのも、前述のようなクレームは雨が多い地域から寄せられることが多いこと、そしてそのシートポストの設計・構造自体には問題ないと考えているから。
ようするに、シートポストとシートチューブの隙間から雨とともに小さな異物が入り込み、それが両パーツの表面を削ったり、それらの密着度を下げる要因になっているという考えだ。
改良版の日程や提供方法
改良版ハンドルやシートポストがいつ、どのように提供されるのかはまだ未定。ただ以下の記事で書いたように、ハンドル改は7月、シートポスト改は秋というおおざっぱな予定だけがわかっている。
ただ提供方法は3種類のオプションを検討しているようだ。
1つはユーザーの自宅へ発送すること、2つ目はVelofixを利用すること。Velofixというのは北米を中心にする移動型自転車修理ショップ(サービス)の事業者を利用すること。自宅に出向いて修理してくれる。
そして最後に地元のディーラー(ショップ)で改良版ハンドルをつけてもらうことだ。
これら以外の方法がどうなのか、これら3つをどう運用するのかはまだ不明。
まさに今エアロード注文して不具合で待ってるので非常に興味あるニュースです。
注文待ちの人には7月頃に強化版ハンドルがリリースされて秋頃完成車発送というメールが来たっきり何の情報も無い状態です。
ちなみにこのニュースの出処は何というサイトですか??
おっと、これはうっかり。情報源記載を忘れていたブヒ。
こちらブヒ。
https://cyclingtips.com/2021/03/ct-exclusive-canyon-opens-up-about-aeroad-handlebar-woes-details-plan-moving-forward/
コメント感謝!