【2021ヘント】M.マシューズは両脚の痙攣、S.ベネットは嘔吐
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昨夜の250kmにも及ぶ長距離セミクラシックレースのヘント〜ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)については、すでに結果と感想の記事は書いた。
その終盤、逃げ切りが決まった10名弱の集団内に残っていたのがバイクエクスチェンジのエース、マイケル・マシューズ(Michael Matthews)。しかし、ゴールが近くなるにつれスプリントを意識しつつある状況で、マシューズは両脚を気にするような仕草をしていた。
スプリント前に脚を少しリラックスさせるため脚を震わせたりというのはよくある行動だが、昨夜のそのマシューズの動きはちょっとそれとは異なる感じの動作だった。どうやら、予想通り脚が攣っていたようだ。
マイケル・マシューズの両足痙攣
情報源:Michael Matthews halted by cramps in Gent-Wevelgem finale
この情報源記事でマシューズは次のように語る。
“I started to get double cramp in both of my legs. That’s unfortunate but it was a really hard day and I guess you have these problems but hopefully the next time I don’t,”
訳「両足が同時に痙攣し始めてんよ。残念やけどかなりタフな一日やったからね、そういうこともあるよ。でもま次回は大丈夫やと思うけどね」
サム・ベネットの嘔吐
そんな風に痙攣に襲われながらもなんとか最後まで生き残ったマシューズと対照的だったのが、Deceuninck-QuickStepのサム・ベネット(Sam Bennett)だった。最後の登りケンメルベルグ( Kemmelberg)でなんとかライバルたちについていったものの、その時点ですでに死に体だったもよう。あまりにもつらくて吐き気に襲われていたようだ。
次のレース後のインタビュー動画を見て欲しい。
ここで、
I ate too much
訳「食いすぎた」
と発言している。
向かい風の中の長距離のレースでということで、ガス欠を防ごうといつもより多くの補給を摂った。これが仇となった。限界を超えたときに吐き気に見舞われ、胃の中のものを吐き出してしまった。
その結果、今度は胃が空っぽになりエネルギーが枯渇してしまった。ハンガーノック的な状態に陥ったのだ。
そんなベネットの様子に気づいて、Jumbo-Visma勢が彼をつぶしにきたのは昨夜のレビュー記事で書いた通りである。