SRAM RIVALがついに電動ワイヤレスへ。その概要と価格や重量
電動ワイヤレス化したSRAMの新RIVALの重量と価格について
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SRAMのロードバイク用コンポといえば、最上位がRED(レッド)、2番目のグレードがFORCE(フォース)、そして3番目のグレードがRIVAL(ライバル)だ。
すでにREDとFORCEは電動化と完全ワイヤレス化を果たしているが、ついにその技術がRIVALにまで導入され、新RIVALが発表された。次の公式インスタグラムを見て欲しい。
上位モデルとの違いや機能面などは、すでに大手メディアで報道されている。
参考(シクロワイアード):スラム Rival eTap AXS 電動無線/油圧ディスクブレーキを採用した第3のロードコンポーネント
日本代理店の公式サイトでもそのうち情報が更新されるはずなので、このブログではもうごちゃごちゃ書かない。
その代わりに、新RIVALの概要と各パーツの重量と価格を簡単にまとめておこうと思う。新RIVALをフルセットで揃えるといくらになるのか?
新RIVALの概要・基本的な特徴
簡単に基本的な特徴だけいくつかピックアップしておこう。
- 電動化と無線化の技術はREDやFORCEとほぼ同じで、DUBやXDRなどの規格も共通しているため、多くのパーツがRED/FORCEと互換性あり
- RIVALに組み込むためのQuarqのパワーメーターが登場。パワーメーターを使うユーザーが拡大か?
- レバーやシフターは新RIVAL専用設計。素材はアルミを使いコストダウン。Brips用コネクタとレバーを引く力を調整するためのコンタクトアジャスト機構はなし。
- ブレーキキャリパー形状もREDと同じ
- クランクセットはシングルとダブルの2種類。シングルはREDと同じダイレクトマウント方式、ダブルは普通のスパイダーアーム方式。クランクアームの素材はアルミ。
- フロントディレイラーは、X-Rangeチェーンリングに最適化し、ヨーケージテクノロジーに対応
- リアディレイラーは、形はFORCEと同じ。RED/FORCEに搭載されているOrbit機能はなく、代わりにスプリング式のクラッチを採用してチェーンの暴れを抑制
- カセットスプロケットはRED/FORCEと同様にXDR規格
- スプロケは、10/30T(10,11,12,13,14,15,17,19,21,24,27,30T)と、10/36T(10,11,12,13,15,17,19, 21,24,28,32,36T)の2種類
- チェーンも上位モデルと同じ12速用のフラットトップデザイン
新RIVALの各パーツと重量・価格の一覧表
RIVALを構成する各パーツの重量や価格は次の表を見て欲しい。価格は全て税抜き表示。
重量 | 価格 | |
---|---|---|
RIVAL eTAP AXS HRDシフトブレーキシステム | 845g | 27000円(片方のみ) |
クランクセット | 844g(どのクランク長・ギア比かは不明) | 16000円 |
43/30T用ワイドクランクセット | 822g(どのクランク長かは不明) | 16000円 |
フロントシングル用ワイドクランクセット | 703g(どのクランク長でギア比かは不明) | 16000円 |
RIVAL eTAP AXSフロントディレイラー | 180g | 23700円 |
RIVAL eTAP AXSワイドフロントディレイラー | 182g | 23700円 |
RIVAL eTAP AXSリアディレイラー | 366g | 34600円 |
RIVAL XG-1250カセット | 10/30T:282g 10/36T:338g | 15400円 |
RIVALチェーン(リンク数120) | 266g | 4320円 |
RIVAL AXSパワーメーター | 893g | 46900円 |
RIVAL AXS 43/30Tワイドパワーメーター | 871g | 46900円 |
RIVAL 1 AXSワイドパワーメーター | 745g | 46900円 |
RIVAL AXSパワーメーターアップグレード | 40gの重量増 | 33600 |
新RIVALのフルセット一式の価格
気になるのは、新RIVALを使ってロードバイクを電動かつワイヤレス化するときに総額いくかかるかだ。
上の表のパーツからパワーメーター以外の必要なパーツを選び、そしてそれらにボトムブラケット、ディスクブレーキのセット(ローターなど)、そして電動用のバッテリーなどを加えたフルセットは19万9067円(税抜)となるようだ。
某大手自転車ブログで「スラムサードグレードの電動ワイヤレス化はシマノのシェアを奪うかも!?」とか書いてありましたが、ヒモ式105より桁違いに高いし、補修パーツの調達考えたら現行の電動アルテでいいし…。ゲームチャンジャ―になるような製品とは思えないし、スラム自身そこまで狙ってないでしょこれ。
スラムは昔から日本での補修パーツなどの手に入れにくさが難点ブヒね。
あとはまさに価格ブヒね。105もやがては電動12速になることは確実(いや知らんけど)とはいえ、105ならそれなりに価格も抑えてくるはず。
そうなれば信頼性も含めてみんな105を選ぶブヒね。