ジェイ・ヒンドレーがTrek-Segafredoへ移籍か
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昨年のジロ・デ・イタリアの終盤に、突如現れた(?)新しいヒーローといえば、ジェイ・ヒンドレー(Jai Hindley)。そのジロの第20ステージでは、チームサンウェブ(現DSM)でエースだったウィルコ・ケルデルマンが登りで遅れていったため、急遽アシストだった彼に総合優勝の期待がかかったシーンを今でもみんな覚えているだろう。
最終的には最終日の個人TTでイネオスのゲイガン・ハートにタイム差を逆転され優勝は逃したものの、今後の飛躍を感じさせるには十分な活躍だった。
そんな彼が、Trek-Segafredoに移籍するのではないかと報道されている。
情報源:Het Nieuwsblad, “Australiër Jai Hindley op weg naar Trek-Segafredo om er nieuwe ronde-kopman te worden”
もしそれが実現すればTrek-Segafredoとしては、総合系&クライマーの増強に成功できる。現状ではTrek-Segafredoの総合系は高齢化が著しい。若いトップクライマーとしてはチッコーネがいるが、個人TTが弱いのでまだまだ総合上位になれるかは微妙なところ。仮に彼がツールでエースとしてもアシストは必要。また他のレースでもクライマーは必要だ。
今年の同チームはクラシックで結果を残し、そして若きアメリカ人選手クイン・シモンズもその才能を発揮している。そのためクラシック班については順調にチーム作りが成功しつつあるのではないか。
一方で、ステージレース(グランツール)班はエースの高齢化が激しいうえに、どうも戦績も冴えない。モレマもロンバルディアを制したりはしているが、やはりチームとしてグランツールでの表彰台を根狙いたいもの。
そこで若くて強力なクライマーの確保は急務といえる。そう考えればヒンドレーの獲得はなるほどと思わせるものがある。さてどうなるだろう。
ただ逆にDSMからすれば若き才能を失うことになる。ただでさえ、ヒルシがUAEへ、マシューズがバイクエクスチェンジへ、ケルデルマンはBora-hansgroheへ、そしてサム・オーメンがJumbo-Vismaへそれぞれ移籍してしまっている。たしかに今年からロマン・バルデが加入しているが、ヒンドレー移籍はさらなるチーム力の減退をもたらすのではないだろうか。
トレックはエース任せのレースをするのがなんか気になるんですよね。
リッチーがツールで3位になったのも彼が落車などせずに最後まで走り続けたからで、チームとして何かしたかと言われると・・・(モレマがベルナルの発言をぶっちゃけたことぐらい?)
個人的にはエリッソンドにもっとチャンスをあげてほしいなと思います。気が付けばもう30歳になりますしね。
たしかに去年のツールのリッチーの表彰台は、そんな感じだったブヒね。
フランス人だったエリッソンドはスカイ時代に一度もツール・ド・フランスには出られずじまい。ジロではあのフルームの伝説の80km独走をお膳立てするほどの能力を持っていたにもかかわらず。
スカイに認められたクライミング能力はまだ一級品のはず。ならばツールをチッコーネ、ヒンドレー、エリッソンドのトリオで戦うと面白くなりそうブヒね。