ニッツォーロのヘルメットの秘密が判明
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昨夜のジロ第2ステージで、惜しくも破れたヨーロッパチャンピオンでQhubeka-ASSOSのエーススプリンター、ジャコモ・ニッツォーロ(Giacomo Nizzolo)。
レースを見ていた人は、そんな彼のヘルメットが「ん?なんか変?」と気づいていたかもしれない。ニッツォーロがかぶっていたのはこんなデザインのヘルメットだ。
Qhubeka-ASSOSが使うのはフランスブランドのEkoï社のヘルメットだが、ヘルメットの前部分になんか貼り付けてある?これは一体何なのか?その答えがわかった。
情報源:THE STORY BEHIND GIACOMO NIZZOLO’S CURIOUS CUSTOM HELMET DESIGN
これは「コロナ禍でも外出・移動してもOK」という許可書をヘルメットにデザインしたもののようだ。本人の名前と署名、チーム名、UCIの選手コード、誕生日・生誕地、チームカテゴリーといったものが書かれている。もちろん虚偽記載(申告)は犯罪となる。
そしてこれには「移動目的」を書く欄があるようなのだが、ニッツォーロはそこに「トリノからミラノまでの間でステージ優勝するため」と書いているようだ。
イタリアは現在EU内でも新コロナでの死亡率が2位という惨状(約410万人の感染者中約12万3000人死亡)だが、同国内の6つの地域では今でも厳格なロックダウンがなされているものの、それ以外の地域ではすでにロックダウンは緩和されている。
もちろんニッツォーロは許可書をヘルメットにデザインする必要なんてこれっぽっちもないわけだが、あえてそれをしているということは当然なんらかの意図があるわけで、はたしてこれはコロナ禍での単なる皮肉・冗談なのか、政府への批判なのか、どちらだろう。