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惨事と勝利と。2021ジロ第6ステージの結果

2021ジロ第6ステージの結果

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昨日の第5ステージは穏やかな天候の平坦ステージだったにもかかわらず落車による惨事が発生したが、今夜の第6ステージは雨の山岳ステージとなった。では昨日ステージとは真逆に平穏なステージだったかというと・・・

今日のコース

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このように中盤に標高1500mオーバーの山が登場。最後も標高1090mの山の山頂ゴールだ。このラストの山で総合勢の誰かが動くかもしれない。

残り12㎞でチームカーが選手に衝突

最後の山であってはならない事故が起こった。次の動画を見てほしい。

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チームカー同士?が何かを受け渡ししている。←側のチームカーはバイクエクスチェンジだが、その前にDeceuninck-QuickStepのピーター・セリー。

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バイクエクスチェンジのチームカーは左ハンドルだった?と思うが、助手席が受け渡しをしてるときにドライバーが前を見ていなかったか?今回は右ハンドルだったのだろうか。

どちらにしろあり得ない事故だ。被害者のピーター・セリーは無事に立ち上がって再スタートしたが、激怒していた。そらそうよ。

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さて先頭だが、最後の山で逃げはバーレーン・ヴィクトリアスのジーノ・マーダー、モヴィスタ―のダリオ・カタルド、そしてトレック・セガフレードのバウク・モレマ。だがここから、マーダーが二人を置き去りにして一人旅を開始する。

このマーダーだが、24歳という若手。2019年にかつてのディメンションデータと契約しワールドツアーにデビュー。そして2020年のブエルタでは総合20位でフィニッシュという実力者だが、実はロードレースに転向するまではトラック競技をしていた選手。そして今年のパリ~ニースの第7ステージではゴール手前数十メートルで、ログリッチに捕まりワールドツアーのプロ初勝利を逃した悔しい経験をしている。

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そんなマーダーの後方では、総合エースらが集う集団から残り1㎞あたりで、エガン・ベルナル、レムコ・イヴェネプール、ダン・マーティン、ジュリオ・チッコーネの4人が飛び出す。アスタナのウラソフとバイクエクスチェンジのサイモン・イエーツは少し遅れて追走する。それにしてもイヴェネプールもベルナルも負傷からの復帰だが、肉体の調子は良さそうだ。

このベルナルらの集団が、プロ初勝利が目前に迫るマーダーを追いかける。果たしてマーダーは・・・というわけでゴールシーンの動画を見てほしい。

逃げ切りでプロ初勝利!

マーダーは、レース後のインタビューでは「昨日は悲しい日で、今日はミケル・ランダのために走った。そしてチームメイトのモホリッチがものすごく強く走ってくれて自分を助けてくれた。パリ~ニースのことが頭によぎったけど、今日勝てたので本当によかった」ということを述べている。

さて、個人的に注目しているのはサイモン・イエーツだ。なんか不気味な感じ。具体的にいうと、「あえて抑えている」ように感じるのだが気のせいか。というのも2018年のジロ・デ・イタリアで前半からかっ飛ばしたあげく、終盤で力尽きて優勝を逃したという「大きな忘れ物」を経験している。

その苦い経験を踏まえて前半はあえて抑えて、体の様子を見ながらこなしている。そんな気がするが・・・どうだろう。

総合順位トップ30と各賞ジャージ

順位選手名チームタイム
1 Attila VALTER GROUPAMA – FDJ 22:17:06 00:00
2 Remco EVENEPOEL DECEUNINCK – QUICK-STEP 22:17:17 00:11
3 Egan Arley BERNAL GOMEZ INEOS GRENADIERS 22:17:22 00:16
4 Aleksandr VLASOV ASTANA – PREMIER TECH 22:17:30 00:24
5 Louis VERVAEKE ALPECIN-FENIX 22:17:31 00:25
6 Hugh John CARTHY EF EDUCATION – NIPPO 22:17:44 00:38
7 Damiano CARUSO BAHRAIN VICTORIOUS 22:17:45 00:39
8 Giulio CICCONE TREK – SEGAFREDO 22:17:47 00:41
9 Daniel MARTIN ISRAEL START-UP NATION 22:17:53 00:47
10 Simon Philip YATES TEAM BIKEEXCHANGE 22:17:55 00:49
11 Davide FORMOLO UAE TEAM EMIRATES 22:18:01 00:55
12 Daniel Felipe MARTINEZ POVEDA INEOS GRENADIERS 22:18:12 01:06
13 Marc SOLER MOVISTAR TEAM 22:18:20 01:14
14 Romain BARDET TEAM DSM 22:18:20 01:14
15 Rein TAARAMÄE INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX 22:18:38 01:32
16 Emanuel BUCHMANN BORA – HANSGROHE 22:18:46 01:40
17 Vincenzo NIBALI TREK – SEGAFREDO 22:18:49 01:43
18 Tobias S. FOSS JUMBO-VISMA 22:18:59 01:53
19 Pello BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA BAHRAIN VICTORIOUS 22:19:07 02:01
20 Nicholas SCHULTZ TEAM BIKEEXCHANGE 22:19:07 02:01
21 Gianni MOSCON INEOS GRENADIERS 22:19:09 02:03
22 Gino MÄDER BAHRAIN VICTORIOUS 22:19:23 02:17
23 Ruben GUERREIRO EF EDUCATION – NIPPO 22:20:12 03:06
24 Fausto MASNADA DECEUNINCK – QUICK-STEP 22:20:15 03:09
25 Jai HINDLEY TEAM DSM 22:20:35 03:29
26 Harold Alfonso TEJADA CANACUE ASTANA – PREMIER TECH 22:21:19 04:13
27 Tanel KANGERT TEAM BIKEEXCHANGE 22:21:50 04:44
28 João ALMEIDA DECEUNINCK – QUICK-STEP 22:21:55 04:49
29 Lorenzo FORTUNATO EOLO-KOMETA CYCLING TEAM 22:23:56 06:50
30 Diego ULISSI UAE TEAM EMIRATES 22:24:12 07:06
マリア・ローザ(総合首位)Attila Valter
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)Giacomo Nizzolo
マリア・アッズーラ(山岳賞)Gino Mäder
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)Attila Valter

明日の第7ステージのコース

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アップダウンはあるものの明日は今日よりもかなり難易度がさがる感じ。おそらくゴール前スプリントで勝負が決まる・・・といいたいところだが、実はゴールまで残り3㎞の途中で、距離は短いものの最大斜度12%のタフな登りが登場する。その登りをこなした後も緩やかに登りながらのゴールだ。

つまりピュアスプリンターにはかなりきついレイアウトになっている。登れるスプリンターか、パンチャーに向いたコースと言えるだろうか。

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piginwired
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2 comentarii

  1. サイモン、なかなかに不気味ですよね。
    登りがそんなにキツそうな感じもしてませんし、初日のTTを結構無難にまとめてきたのもセーブしてる感すらあるような…(希望的観測)
    チャベスがいたらもっとよかったんですが、結構いいアシスト揃えてきてるので今年こそは期待したいです!

    • 昨日のゴール後もあまり顔につかれているような表情がでてなかったので、余計にそんな気がするブヒね
      2018年のジロでみせた超かっこいいダンシングで軽やかに山を駆け上る姿を再びみてみたいブヒね。

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