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チームイネオス(INEOS Grenadiers)はシマノと公式スポンサー契約を結び、普通はシマノのデュラエース(Dura-Ace)ホイールを使っている。
しかし、同チームはコースによってはときどきシマノ以外のホイールを使用していることはみんな知っているとおり。タイムトライアルではプリンストンカーボンワークス(Princeton CarbonWorks)社のものを、そしてタフな山岳ステージではライトウェイト(Lightweight)社のマイレンシュタインオーバーマイヤー(Meilenstein Obermeyer)を使っていることがある。
今やっているジロでもその初日の個人TTでは後輪にプリンストンカーボンワークスのホイールを使っていたとされる。
そしてつい最近、チームのスター選手トム・ピドコック(Tom Pidcock)が、自身のインスタにプリンストンカーボンワークスかまだ発表されていない新ホイール、Princeton CarbonWorks Peak 4550の画像を投稿したようだ。すぐに削除されたため、今は見られない。
情報源:NEW PRINCETON CARBONWORKS CLIMBING WHEELS HINT AT CLINCHERS FOR INEOS
イネオスは基本的にずっとチューブラータイヤを使っているが、プリンストンカーボンワークスのホイールはチューブラー専用ホイールを展開していない。この点、情報源記事では、たとえイネオスがチューブラー用に改造したホイールを希望したとしても、同社の会社の規模的(シマノよりもずっと小さい)にイネオスのためだけにチューブラー用ホイールを作ることはまずないだろうと書いている。
そしてピドコックがインスタで掲載していた画像では、タイヤはコンチネンタルのGrand Prix 5000 TL(チューブレス/クリンチャー)だったようだ。
そこで情報源記事は、これまでチューブラーばかりだったイネオスは今後チューブレスまたはクリンチャーへと方針を変えようとしているのではないかという憶測を述べている。
イネオスは、どこのチームよりもお金があるチームだけに様々な機材をとっかえひっかえテストしながら最適解を求めようとするイメージのチームだけに、性能だけならチューブレスタイヤやクリンチャータイヤがチューブラーを上回る時代に、チューブラーに固執するとは考えにくい。ただ、どこのチームよりも現実的なチームであるとも言えるので、やはりレース時のトラブル対処というメリットではチューブラーを使い続けるのも当然と考えられる。
逆にイネオスがチューブラーをやめるときが、本当にロードバイクのタイヤが新時代に入ったことの証明になるのかもしれない。さてどうだろう。