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ロードレースのジロ・デ・イタリア

【ジロ終幕】フェンスに激突!2021ジロ第21ステージの結果

ガンナとカヴァニャにアクシデント発生!2021ジロ・デ・イタリア最終日の結末。

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長いようで短かった今年最初のグランツールのジロ・デ・イタリアも今夜で終わり。最終日はミラノでの個人タイムトライアル。

ロードレースのジロ・デ・イタリア

コースはほぼド★平坦の30km。

優勝候補にトラブル連発!第21ステージの展開と結果

優勝候補はもちろんフィリッポ・ガンナだが、なんと・・・

あああああああああ!パンクゥウウウウウウウウ!

すばやく予備バイクに乗り換えるが、停車するまでの減速などを含めると10秒ほどのタイムロス!

だがしかし、もともとスタートから圧倒的な速さで走ってたせいもあり、ゴールでは見事に爆速タイムで暫定首位!

そんな現世界王者を脅かそうとしていたのが、Deceuninck-QuickStepのレミ・カヴァニャだ。中間計測でもガンナにはやや及ばなかったものの、その快速さにひょっとしたら・・・ギリギリいけるかも??という期待が高まっていた。そしてゴールへ突っ込む!

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

どこに突っ込んでるや!ゴールそのカーブを曲がったあとや!カヴァニャまさかのコースアウト!

動画をよく見ると、カーブ直前にちょっとした段差があったためそこでバイクが跳ねていた。タイヤがグリップを失ったせいでブレーキが効かずに挙動を制御できなかったのだろう。ゴール直前でとんでもない悲劇が待っていた。

不幸中の幸いか怪我はなさそうですぐに立ち上がり走行を再開しゴール。だが、ガンナには12秒届かず!惜しい!これがなければひょっとしたらあり得ただけに、惜しすぎる!

そんなカヴァニャの不運を目にして、暫定首位のガンナは手で謎のジェスチャー?ポーズ?を取る。イタリア人特有のポーズ?ガンナの癖?その指(手)の動きにどんな意味があるのだろう。

これらのアクシデント以外にも・・・

あぶねー。こんなのもあったりと、なかなかワチャワチャとしたタイムトライアルが進行していく。

そしてついにトップ3のサイモン・イエーツ、ダミアーノ・カルーゾ、そしてエガン・ベルナルがスタート。

スタート前の3人のタイム差はこうなっている。

順位選手名チームタイム
1Egan Arley BERNAL GOMEZINEOS GRENADIERS85:41:4700:00
2Damiano CARUSOBAHRAIN VICTORIOUS85:43:4601:59
3Simon Philip YATESTEAM BIKEEXCHANGE85:45:1003:23
ロードレースのジロ・デ・イタリア

この3人の中ではサイモン・イエーツが最も伸びず、逆にカルーゾが一番速い。だがベルナルとの差は20秒~30秒ほどしか奪えないまま。そして・・・

2019ツール・ド・フランスに続き、2021年のジロ・デ・イタリア制覇!まだ24歳だぜ!

やはりしっかりと稼ぎ続けたタイム差は大きかった。最終週は山岳で遅れる場面が幾度かあったものの、それでもダメージを最小限に抑えるスマートな走りで切り抜けてきた。もちろんダニエル・マルティネスをはじめ最強のアシスト陣あってこその戦略だが。

このベルナルの勝利で気になるのは、ベルナルがブエルタ・エスパーニャを狙う日がくるのかどうかだ。グランツール完全制覇を狙うのだろうか。もちろん最優先はツール・ド・フランスだろうが、ひょっとしたら来年はツールとブエルタを??

そしてもちろんステージ優勝はチームメイトで世界王者のフィリッポ・ガンナだ。今日のステージのトップ3はこうなった。

やはりJumbo-VismaのTTスペシャリストのエドアルド・アフィーニ(Edoardo Affini)も速い。こちらもまだ24歳だ。身長が190㎝以上ある恵まれた体格ゆえにクラシックスペシャリストにもなれるだろうし、総合エースへという未来もあるだろう。

2021ジロ・デ・イタリア総合成績トップ30と各賞ジャージ

順位選手名チームタイム
1 Egan Arley BERNAL GOMEZ INEOS GRENADIERS 86:17:28 00:00
2 Damiano CARUSO BAHRAIN VICTORIOUS 86:18:57 01:29
3 Simon Philip YATES TEAM BIKEEXCHANGE 86:21:43 04:15
4 Aleksandr VLASOV ASTANA – PREMIER TECH 86:24:08 06:40
5 Daniel Felipe MARTINEZ POVEDA INEOS GRENADIERS 86:24:52 07:24
6 João ALMEIDA DECEUNINCK – QUICK-STEP 86:24:52 07:24
7 Romain BARDET TEAM DSM 86:25:33 08:05
8 Hugh John CARTHY EF EDUCATION – NIPPO 86:26:24 08:56
9 Tobias S. FOSS JUMBO-VISMA 86:29:12 11:44
10 Daniel MARTIN ISRAEL START-UP NATION 86:36:03 18:35
11 George BENNETT JUMBO-VISMA 86:43:03 25:35
12 Koen BOUWMAN JUMBO-VISMA 86:48:24 30:56
13 Pello BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA BAHRAIN VICTORIOUS 86:55:26 37:58
14 Attila VALTER GROUPAMA – FDJ 87:02:58 45:30
15 Davide FORMOLO UAE TEAM EMIRATES 87:04:49 47:21
16 Lorenzo FORTUNATO EOLO-KOMETA CYCLING TEAM 87:04:59 47:31
17 Diego ULISSI UAE TEAM EMIRATES 87:14:00 56:32
18 Vincenzo NIBALI TREK – SEGAFREDO 87:21:27 01:03:59
19 Gorka IZAGIRRE INSAUSTI ASTANA – PREMIER TECH 87:21:40 01:04:12
20 Louis VERVAEKE ALPECIN-FENIX 87:22:47 01:05:19
21 Tanel KANGERT TEAM BIKEEXCHANGE 87:24:53 01:07:25
22 Antonio PEDRERO MOVISTAR TEAM 87:25:18 01:07:50
23 Jonathan CASTROVIEJO NICOLAS INEOS GRENADIERS 87:35:44 01:18:16
24 Gianni MOSCON INEOS GRENADIERS 87:35:45 01:18:17
25 Mikel NIEVE ITURRALDE TEAM BIKEEXCHANGE 87:38:26 01:20:58
26 Jan HIRT INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX 87:50:10 01:32:42
27 Nelson OLIVEIRA MOVISTAR TEAM 87:53:55 01:36:27
28 Bauke MOLLEMA TREK – SEGAFREDO 87:54:15 01:36:47
29 Francesco GAVAZZI EOLO-KOMETA CYCLING TEAM 87:57:47 01:40:19
30 Alberto BETTIOL EF EDUCATION – NIPPO 88:01:11 01:43:43
マリア・ローザ(総合首位)Egan Bernal
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)Peter Sagan
マリア・アッズーラ(山岳賞)Geffrey Bouchard
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)Egan Bernal

さて今年のジロ・デ・イタリアはみんなにとってどうだっただろうか。ツール・ド・フランスのガチすぎるメンツに比べると、やや地味という印象もあっただろう。それでもEolo-Kometaのローレンツォ・フォルトゥナート(Lorenzo Fortunato)のような意外な勝利もあったりと見所はたくさんあった。そして本人には悪いが、ダミアーノ・カルーゾが33歳にしてジロで総合2位になるとは夢にも思っていなかった。

日本人ファンにとってはこのあとツールまではしばらく静かな夜となる・・・と言いたいところだが、ツールの前哨戦ツール・ド・スイスとクリテリウム・ドーフィネが待っている。

ツールの前にこれらのレースで新機材がメディアに捉えられることもあるので、機材マニアは眠い目をこらしてまた徹夜を頑張って、どうぞ。

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Articole: 7115

4 comentarii

  1. 本当に長いようで短かった3週間でした。
    3週目はこれまでと打って変わって、勝つべき選手が勝つ(カルーゾ、サイモン、ダンマー、ベッティオール、ガンナ)という展開でこれもまたよかったです。
    トップ3は全員ジロでは初の表彰台ですかね。3人とも本当にうれしそうでした。

    リタイアした選手のことをあれこれ言うのもなんですが、ランダとしてはまた自らのアシストが表彰台に上がるという結果になりました。
    カルーゾや昨年のリッチーポートのように、いつかランダにも報われてほしいなと思うばかりです。

    • 今年のジロは、昨年の急速に終盤で指数関数的に盛り上がっていったとは違った感じになったブヒね。
      それでも昨年と同様に若い世代の活躍が見られて楽しめたのも事実。

      ランダは相当気合いれてただけに残念としかいいようがないブヒね。
      でも結局集団前方にいなかったのが原因とも言えるので、そのへんはチーム&個人の走り方の反省点となるブヒね。

    • なんだかんだでやっぱり面白かったブヒね。特に終盤は毎日ステージ優勝の顔ぶれが変わったのも良かった点。誰が一番強いのかがころころ変わったのが盛り上がりにもつながったブヒね。

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