カヴェンディッシュのツール出場はあるのか?本人とボスは否定的。
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#BaloiseBelgiumTour🇧🇪🚴
— LA RUEDA COLOMBIA 🚴🇨🇴🚴 (@LaRuedaColombia) June 13, 2021
El triunfo de @MarkCavendish @deceuninck_qst en la última etapa del @belgium_tour pic.twitter.com/UM5XZ9sxbL
カヴェンディッシュがそもそも同レースに出場したのは、膝を痛めているサム・ベネットの代役としてだった。そんな状況だったとはいえ、今年はずっと好調を維持し続けていること、そして実際に昨夜も勝ったことで最近海外メディアは「カヴェンディッシュが、サム・ベネットのかわりにツールに出るんじゃないか?」との憶測で盛り上がりつつあるようだ。
それではDeceuninck-QuickStepのボス、パトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)とカヴェンディッシュ本人はどのようにツール出場を考えているのか?
情報源:Mark Cavendish plays down speculation about Tour de France ride
Baloise Belgium Tourレース前の取材で、カヴェンディッシュは「ツールで昨年グリーンジャージを獲得したサム・ベネットがいる以上は、ツールに向けてまず彼の状態がどうなるのかを注視するのが正しい。いろいろ考えるのはその後や」と述べている。
同時に、「ワシのツール出場の可能性どうこうと言い始めたのは君らメディアであって、ワシ自身はそんなん今まで言うたことないやろ。すべてメディアが勝手に言っているにすぎないわ」と。
このように本人はツール出場に否定的だ。もちろんサム・ベネットの膝の状況がよろしくないなどツール出場が困難となるような特段の事情が生じれば話は変わってくるだろうが、そうでもない限りカヴェンディッシュ本人はツール出場の意思はなさそうだ。
一方で、チームのボスのパトリック・ルフェーブルは、ベルギー紙Het Niewsbladの自身のコラムで次のように書いているようだ。
“It’s not fair to have a rider with a minimum contract as a Deceuninck-QuickStep lead sprinter, with all the pressure and expectations that come with it,”
訳「カヴェンディッシュはチームから給料をもらっていない契約なのに、エーススプリンターとしてツールという大舞台で大きな重圧や期待を背負わせるのは不公平やろ」
カヴェンディッシュとDeceuninck-QuickStepとの契約、そして給料の支払いについてはこれまで何度か記事にしてきた。次の過去記事を再読してもらいたい。
つまり、カヴェンディッシュの契約内容とツールで受けるストレスとのバランスを考えると、明らかに後者のほうが大きく不釣り合いだと考えているわけだ。そこで、今の契約の内容よりも良い給料を保証するなどの新しい契約を結ばない限りは、ツールに出場させるのは難しいとの考えだ。