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昨夜世界を晴天の霹靂が襲った。マーク・カヴェンディッシュのツール・ド・フランス出場が発表されたのだ。
本来なら誰もがエーススプリンターのサム・ベネットが出場するだろうと思っていただろう。それだけに大きな衝撃となった。サム・ベネットは膝の負傷からの回復が思っていたよりも時間がかかり、全力を出せないと出場とりやめのコメントを出している。
だがしかし、チームのボス、パトリック・ルフェーブルは彼のその言い分に疑念を抱いているようだ。つまり、彼が出場をやめたのは膝が原因ではないと考えている。
情報源:Lefevere doubts severity of knee issue that kept Sam Bennett off Tour de France team
ルフェーブルはベルギー紙Sporzaで、次のように述べる。
“I can’t prove he doesn’t have knee pain, but I’m starting to think more and more that it’s more fear of failure than just pain.”
訳「サム・ベネットの膝には本当は問題がないんじゃないかと証明はできないが、自分の中で大きくなっている考えは、サム・ベネットの出場辞退の原因は、膝の痛みというよりはむしろ失敗への恐怖なんじゃないかと」
そして同じくベルギー紙Het Nieuwsbladにて、サム・ベネットに対する疑念の一因となったある出来事を説明している。
本来サム・ベネットは、この前の日曜日の夜に飛行機でベルギーにやってきてチームと合流する予定だったが、彼はそのフライトの予定が遅れているとチームに報告したらしい。
そのときは予約の座席が定員オーバー(オーバーブッキング)になり乗れなかったのだろうという話だったようだが、そのときからすでにパトリック・ルフェーブルは「そんなことあるか?なんかおかしないか?」と思っていたようだ。
そして案の定、実際にはツールには出場しないからベルギーには行かないということが判明したわけだ。これにはルフェーブルも激おこ。
“It’s a shame that a 30-year-old guy doesn’t dare to tell the truth. With the exception of Julian Alaphilippe, we had built the whole squad around him. So Cavendish takes his place.”
訳「30歳にもなって本当ことを言う勇気がないとか恥ずかしいわ。アラフィリップを除けばチームの布陣はサム・ベネットのために組まれているのに。まぁそんなわけでカヴェンディッシュが代役や」
こういったことがあって、サム・ベネットの「膝の痛みはすでにないが、その影響でトレーニングが満足にできなかったことでコンディションがあがりきらない」という理由をルフェーブルはどうも信じられない様子。
ちなみに、カヴェンディッシュには高すぎる期待はしない方針。年齢というのもあるし、ツールに向けたトレーニングをしていたわけでもないからだ。そういった意味では休暇中だったのにいつぞやのジロに呼ばれたアルベルト・コンタドールを思い出す。コンタドールはそのジロで優勝してしまうわけだが。
ん〜、なかなかに微妙というか、どっちもどっちというか…
栗村さん曰く、ルフェーブルおじさんは、選手が大活躍して報酬が高くなってくるとあっさり放出を繰り返してここまで運営してきた、と指摘してますしね
ベネットにしてみれば、翌年度の契約が決まってなくて宙ぶらりんのところを救ってもらい、その恩返しとばかり昨年はフル回転、マイヨ・ベールまで獲っちゃったのに、今度は放出の憂き目に合いそう…という“雰囲気”を感じとった、のかもしれないし…
同じアイルランド人のレジェンド、ショーン・ケリーがまさにそんなようなことを言っているブヒね。
ブタとしては「ツール出られるんやったら出たらええのに」ぐらいにしか思わないけど、選手としてはなんかいろいろあるのだろうブヒね。