ツール第4ステージで大逃げファンムールのコメント「今後も挑戦し続ける」

昨日のツール・ド・フランス第5ステージを伝説的な神回にしたヒーローは二人いた。一人はもちろんレジェンドスプリンターのマーク・カヴェンディッシュ。そしてもうひとりがLotto Soudalの若武者23歳のブレント・ファン・ムール（Brent Van Moer ）だ。とにかくレース序盤から150km近く逃げまくった。

本当にゴールラインの手前、あと300mで栄光に手が届くところまで来ていたが、そこで集団に飲み込まれてしまった。レース後はうなだれ、チームメイトの先輩らに慰められながら泣いていた。

そんな若武者ファン・ムールだが、その戦意は砕かれていない。来週からのリベンジを誓うコメントを出している。

情報源：Brent Van Moer’s close-run attack won’t be last at Tour de France

ファン・ムールはレース後のチーム声明で次のように述べる。

“After Caleb Ewan was forced to abandon the race, we lost the fastest sprinter in our team. It was rather quiet at the dinner table last night because – with so many sprint opportunities – most of our team was built around Caleb. That is why we had to change tactics and race offensively,”

訳「カレブ・ユアンがツールからリタイアせざるを得なくなった後、チームは最速のスプリンターを失った。その夜の夕食のテーブルはかなりお通夜状態でみんな口数少なかった。本来なら多くのスプリント勝利のチャンスがあって、ユアンを中心にチームを編成したからだ。だからチームは戦略の変更し、アグレッシブに攻めていく方針にならざるを得なかった」

本人が言うにはラスト15kmのあたりでチーム無線で「勝てるかもしれへんぞ！」と知らされ、一気にやる気が湧き、力が入ったらしい。

そして、これからもツールで逃げを決めるのを諦めずにチャレンジし続けると誓う。特にアップダウンのある丘陵ステージがまさに自分にぴったりだと認識している。今後の丘陵ステージでの活躍に期待だ。若武者によるツールの逃げへの挑戦といえば、昨年のツールのヒーローの一人、マルク・ヒルシ（Marc Hirschi：現在チームUAE）を思い出す。果たしてヒルシに続く侍になれるか？

昨日のハイライト動画