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本日のツール・ド・フランス第7ステージは、本格的な丘陵ステージ。特に後半にそれなりの山が連続して登場し、後半のアップダウンが大きなコースとなっている。各チームが誇る逃げのスペシャリストの本領発揮となる1日といえようか。また、山に強いパンチャー(アタッカー)たちも狙っているだろう。
そして今日はサッカーのUEFA欧州選手権(UEFA European Football Championships)で、ベルギー対イタリアという好カードの日。
そんな日に、Trek-Segafredoのイタリア人のベテラン、メッシーナの鮫ことヴィンツェンツォ・ニバリが悩んでいる。サッカーの試合が見られないから?いやいや、もちろんそれではなくて第7ステージの走り方についてだ。
情報源:Vincenzo Nibali stuck between rock and hard place with Tour de France break aspirations
ニバリが何を悩んでいるのかというと、今日の第7ステージは上述のようなアップダウンの大きなコース。そしてニバリはまさにそういったコースを得意としている。つまり、あるタイミングで逃げに乗りたいと考えている。
しかし、そこで問題となるのが彼の総合順位である。
現在ニバリは総合19位。1位のマチュー・ファン・デル・プールから約3分遅れにとどまっている。
したがって、今日のようなコースをニバリが得意としているのは誰もがわかっているし、ニバリが大きく逃げてしまうとニバリの総合成績が一気に上がってしまう。
レースの展開次第だが可能性だけを言うならば、ニバリのマイヨ・ジョーヌもあり得る。マチューよりも遙かに山に強いニバリだけに、他の総合系選手にしてみればニバリを大きく逃げさせることは許容できない。
したがってニバリが逃げようとしても、ライバルたちもくっついてくる可能性が大きい。せっかくアタックしても潰されるだけの徒労に終わることになる。
また、チームメイトにも今日のようなステージで優勝を狙える選手がいる。ジュリオ・チッコーネやケニー・エリッソンドたちだ。そういったチームメイトにも華をもたせてやりたいと考えるのもベテラン選手。たとえニバリ自身の逃げが成功したとしても、チームメイトのためにアシストもしてやりたい。
こういった要素がニバリを悩ませている。
さて上述のように今日はサッカーUEFA欧州選手権でイタリアvsベルギー。ロードレースのプロトンでもサッカーファンは多い。走りながら自国の勝利・敗北についてしゃべっている選手も多いことだろう。
そこで今日のツール第7ステージでも、ベルギー勢とイタリア勢が先頭で殴り合いを披露するかもしれない。