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濃すぎる内容となった今年のツール・ド・フランス第1週目。オーストラリアのワールドツアーチーム、バイクエクスチェンジ(BikeExchange)のマネージャーが、そんな第1週目を振り返りつつ、今後の展望を語る。
情報源:White: Simon Yates using Tour de France as Olympic ‘building block’
まず同チームのエースの一人、サイモン・イエーツについては「ツールを東京五輪の調整として使っている」と明言する。
イエーツはツール前にジロで優勝を狙っていたが総合3位でフィニッシュ。そのジロ後の目標は、ジロの疲労からの回復と東京五輪への準備とはっきりしていた。つまりツールは目標としては入っていなかった。ツールは目標ではなくあくまで手段。イエーツが本格的に動いたのは先週末だったが、それも五輪への調整のためだったようだ。
おそらく今後も山岳ステージが登場するたびに、イエーツはどこかで逃げや攻撃を狙ってくるだろう。もちろん五輪への準備のためだが、あわよくばステージ優勝も狙うという感じで動くだろう。
そしてバイクエクスチェンジで最も重要視しているのはおそらくマイケル・マシューズのグリーンジャージ獲得ではないだろうか。
ただチームのマネージャーのマット・ホワイト(Matt White)は、それが厳しい闘いだと認める。主な理由は2つだ。
1つはバーレーン・ヴィクトリアスの「登れすぎるスプリンター(スプリント力がありすぎるクライマー?)」のソンニ・コルブレッリの覚醒・台頭。そしてもう1つがスプリンターレジェンドのマーク・カヴェンディッシュの復活だ。
第9ステージ終了後(この記事を書いている現時点)でのポイント賞ランキングのトップ5は次のようになっている。
順位 | 選手名 | チーム名 | ポイント数 |
1 | MARK CAVENDISH | DECEUNINCK – QUICK – STEP | 168 PTS |
2 | MICHAEL MATTHEWS | TEAM BIKEEXCHANGE | 130 PTS |
3 | SONNY COLBRELLI | BAHRAIN VICTORIOUS | 121 PTS |
4 | JASPER PHILIPSEN | ALPECIN – FENIX | 102 PTS |
5 | JULIAN ALAPHILIPPE | DECEUNINCK – QUICK – STEP | 99 PTS |
マイケル・マシューズは2位で、悪くない位置につけている。
チームとすれば、今後の山岳ステージでマーク・カヴェンディッシュがタイムアウト失格となることが理想だ。もしくはどこかでの時点でガス欠になってくれると良い。
純粋なスプリント力ではカヴェンディッシュに勝てないので、マシューズはどこかで飛び出す必要もあるだろう。
もちろんDeceuninck-QuickStepとしてはそんな彼を最大限に警戒してくる。彼が逃げれば追いかけてくるはず。そしてそれにはコルブレッリもくっついてきそう。よってマシューズは飛び出すタイミングを適切に見極めないといけない。これがなかなか難しい。
現時点でポガチャルは、カラパス曰く「一人別次元」というレベルで圧倒的な強さを見せつけている。
基本的にツール・ド・フランスでは総合優勝を狙うエースが早い段階でマイヨ・ジョーヌを着用するのを避ける傾向があるとされてきた。なぜなら伝統的に集団のコントロールをマイヨ・ジョーヌを着る選手のチームが担うことになるからだ。つまりチームの負担が大きく、疲弊しやすい。
だが、マット・ホワイトはポガチャル&UAEについては「あれだけポガチャルが強いから、逃げがどうであろうと、とにかく総合のタイム差だけ気にして、本気で追いかけるなどはしないだろう」と予想する。
したがって、他の選手でもまだまだこれから数多くの闘いとチャンスがあると述べる。