シマノの部品不足の解消は2023年以降か?2022年にシンガポールで新工場スタート
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すっかりコロナで予定が狂った新型デュラエースだけでなく、現時点ではまだまだシマノの部品全体が供給不足となっており、生産体制も逼迫している。
そんな中、シマノは総額約330億円を投入し、生産の増強に取り組む方針。
そのうち目玉となるのが200億円をかけて新設されるシンガポールの新工場だ。2022年下半期での生産スタートを目指すもよう。
もともと今までの工場は1973年に現地につくられたもので老朽化が進んでいた。そしてこの工場の敷地は実はシンガポール政府からのリースで、その契約期限も終了していたようだ。
そこで、またシンガポール政府からの「新しい開発地区Jurong Innovation Districtを作ったから、そっちで新工場を作らへん?」との誘いを受け、それを受諾したという経緯のようだ。
ただやはり工場の新設といってもコロナのせいでいろいろ遅れが出ており、本年度以内でのスタートという当初の予定から、2022年の後半での稼働開始というように延びた。
それまでの間は今の工場でも生産を続ける。
だがこの設備投資はいわば諸刃の剣。たしかにコロナでの需要増に応えることはできるだろうが、コロナがそれなりの収束してしまえば需要は落ち着き、結果として生産量は落ちる。そうなれば新工場の建設に費やした金額とのバランスが問題となる。
ただ、新工場が2022年後半からの稼働となるならば、本格的に品不足が解消されるのはそれ以降、つまり2023年になるのではないか?
結局は自転車メーカー各社がシマノの部品を使う完成車についてどのような販売予測や計画を立てているかによる。それによってシマノの生産量は直接決まる。