死の淵から蘇った男。2021ブエルタ第4ステージの結果と感想
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終わったばかりの2021ブエルタ・エスパーニャ第4ステージの結果と感想を簡単に。
第4ステージのコース
この日のコースについては、すでに書いた「アランブル再び?2021ブエルタ第4ステージのコースの概要」を見ておいてほしい。
第4ステージの展開と結果
🏁 Km 20 | Etapa 4 – Stage 4 | #LaVuelta21
— La Vuelta (@lavuelta) August 17, 2021
🚴🚴 @AngelMadrazo @carloscanal01 @JoanBou97 en fuga
⏳2’50” con el pelotón / break’s gap
👉https://t.co/zqaO4Bw62K
📸: @PhotoGomezSport pic.twitter.com/17fPe8HFiT
今日は1日中標高1000m超えの地域を走るけれども平坦ステージという不思議なコース。最後のゴール前がちょっとした緩い登り基調ゴールとなるので純粋なスプリンターには少し不利かもしれない。それゆえに、逃げ切りも通常のステージよりは可能性が数%高いかもしれない。
そんな日に序盤から逃げいたのが上の3名で、
- ジョアン・ボウ(Joan Bou:EUSKALTEL-EUSKADI)
- アンヘル・マドラソ(Angel Madrazo:BURGOS-BH)
- カルロス・カナル・ブランコ(Carlos Canal Blanco:BURGOS-BH)
BURGOS-BHの2名の選手がそれぞれカラーリングの違うBHのバイクに乗っているが、エアロロードバイクとオールランダー系バイクで使い分けているからだ。赤い方がエアロロードバイク。
この3名がずっと逃げつづけ(メイン集団が泳がせ続け)ていたが、予定どおりにゴールが近づくにつれ少しずつタイム差を縮小させていく。そしてついにゴールまで残り13.6kmで3名が吸収される。少し早い吸収か。
そしてゴール前スプリントへ集団がなだれ込んでいく。落車などのトラブルでもタイム差がつかないという救済ルールがあるが、それが発動されるのはゴールまでの残り3kmから。その安全地帯(?)を目指して、ログリッチを擁するJumbo-Vismaとベルナルらを擁するINEOS Grenadiersが集団先頭へ。総合系チームが前に固まるいつもの展開だが、それゆえに集団の密集度があがって危険な状態に・・・
ああああああああああああああああああああああああああ。総合リーダージャージのマイヨ・ロホを着るレイン・タラマエが落車!昨日総合1位を奪ったばかりの34歳を不幸が襲う!
マイヨ・ロホのタラマエが落車…
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ブエルタ開催中🇪🇸 (@jspocycle) August 17, 2021
救済措置のある地点
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第4ステージ
【エル・ブルゴ・デ・オスマ 〜 モリナ・デ・アラゴン】163.9km
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/7oB1wDzcj1#LaVuelta21 #jspocycle pic.twitter.com/MEsHtjZcUf
ゴールまで残り2.2kmということですでに救済ルール対象エリアだったのでタイムロスはないとはいうものの、怪我心配である。いちおうはすぐにバイクにまたがりゆっくりとゴールに到着。外傷的には大きな怪我はなさそうだが、はたしてどうか。
そして集団はゴール前スプリントへ。そのゴールシーンはこちら。
Etapa 4 – Stage 4 | #LaVuelta21
— La Vuelta (@lavuelta) August 17, 2021
🇪🇸 Vive el último kilómetro de la victoria de @FabioJakobsen gracias a @CarrefourES
🇬🇧 Live the last km. of Fabio Jakobsen’s victory thanks to @CarrefourES#CarrefourConLaVuelta pic.twitter.com/R2UG5wdW4t
ファビオ・ヤコブセンが死の淵から完全復活!
瀕死の重傷からの復活勝利自体はツール・ド・ワロニーで挙げていたものの、このグランツールでの勝利はやはり別格。2019年にもステージ優勝をあげている相性の良いブエルタで完全復活を印象づける勝利!やったぜ。
登り基調のゴールということだったが、思っていたほどの斜度はなかった。おそらく公式のデータ通りの緩い斜度だった。ブエルタ的にもっと詐欺感のある斜度なのではと疑っていたのだが、そんなことはなかった。
第4ステージのトップ10
順位 | 選手名 | チーム名 | タイム差 | ボーナスタイム |
1 | FABIO JAKOBSEN | DECEUNINCK – QUICK – STEP | – | B : 10” |
2 | ARNAUD DEMARE | GROUPAMA – FDJ | – | B : 6” |
3 | MAGNUS CORT NIELSEN | EF EDUCATION – NIPPO | – | B : 4” |
4 | ALBERTO DAINESE | TEAM DSM | – | – |
5 | MICHAEL MATTHEWS | TEAM BIKEEXCHANGE | – | – |
6 | PIET ALLEGAERT | COFIDIS | – | – |
7 | JORDI MEEUS | BORA – HANSGROHE | – | – |
8 | MATTEO TRENTIN | UAE TEAM EMIRATES | – | – |
9 | JASPER PHILIPSEN | ALPECIN – FENIX | – | – |
10 | RICCARDO MINALI | INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX | – | – |
全選手分の総合成績や各賞ジャージのデータは次の記事にまとめてある。
第4ステージのハイライト動画。