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ロードレースとロードバイク

ファビオ・アルはなぜ逃げた?2021ブエルタ第15ステージ

ファビオ・アルの第15ステージでの逃げについて、本人が語ったこと

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昨日の第15ステージでは意外な選手が中盤前から逃げに乗った。それはファビオ・アル。このブエルタが引退前の最後のレースとなる予定だ。

久しぶりに見せ場を作った形となったアルだが、残り90kmをきったあたりでともに逃げていたラファウ・マイカから遅れてしまう。そして同時にマイカの独走がスタートする。結局マイカがそのまま90km近くを独走しての勝利となった。

第15ステージのハイライト動画はこちら。

そんなアルだが、レース後のコメントでは「逃げに乗る予定はなかった」と述べている。チームQhubeka NextHashのツイッターを見て欲しい。

“It wasn’t the plan to go in the break but after 60km I saw an opportunity to test the legs. I was happy to be in front but after 2 & half hours i was empty, but okay, i think it is a good sign for next week.”

訳「逃げに乗ろうと思ってたわけじゃないんやけど、スタートして60km走ってたら自分の脚を試してみるチャンスがあると感じたんよ。幸せな時間やったね、2時間半も一番前ではしれたんやから。でも体力ゼロになってしまったけどね。でもそれでいいのよ。逃げ乗る動きができたことは、最終週に向けてよい兆候やと感じてる。」

このコメントの言葉からすると、第3週目になんかやる気マンマンやね。もちろん目指すは超級山岳ステージでのステージ優勝か。上の写真でも本人の顔に満足感のようなものが感じられる?

ここ数年のグランツールでは満足なレースというものが全くといってできていなかったと言っても過言ではないだろうが、今年はブエルタ・エスパーニャ直前のブエルタ・ブルゴスで総合2位、そしてその前のシビウ・ツアーでも総合2位。しっかりとこのブエルタに向けて仕上げてきていた。

落車による負傷も心理的なストレスもほとんどなく、引退前の最後の最後でようやくグランツールを楽しめているという感じだろうか。

個人的な希望としては今年は引退を撤回して、イタリア人だけに来年のジロでの引退という形にしてほしいのだが。

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